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【DeFimans Mondays#1】web3コンサル立ち上げ裏話🤫㊙️

[DeFimans Mondays]は、月曜(不定期)夜20時より、web3コンサル会社DeFimansの業務の裏側やトレンド話、パートナーをゲストに加えて「web3あれやこれ」をお伝えすべく開催された、X Spaceのトークショーです。

9月25日(月)は第一回目を記念して、「web3コンサル立ち上げ裏話」というテーマで、共同代表の小野暢思と佐藤太思にDeFimansの創業にまつわるトークセッションを行いました。

リアルタイムでは参加できなかった方は、上のTweetからレコードを聴くことができますので、ぜひ一度聞いてみて下さい!

本記事では今回のSpaceの重要箇所を6つピックアップいたしました!

サラッと読み流すだけで要領を掴める内容になっておりますので、ご一読いただけますと幸いです。


なぜ会社を立ち上げようと思ったのか?

谷口:そもそもなんで会社を立ち上げようと思ったんですか?

小野:2つ理由があって、
1つ目が、web3とかブロックチェーンって、3年もやってたら、自分でやりたくなるモノなんですよね。 こういう業界なので、自分で出来てしまうわけですよ、企業で働いてなくても。副業や、ダオとかに入ってやってる人も沢山います。そこでそろそろ自分たちでやりたいなと考えていたのが1点目です。
2つ目が、武田所長っていう方がいまして。インフルエンサーというか、ビジネスインフルエンサーみたいな。僕は武田所長のずっとファンで、Twitterをフォローしていました。で、武田所長が、「スモールビジネスの教科書」という本を書かれていて、それを読んで、ピンと来たんです。web3コンサルっていう業態はいけるぞと思いました。武田所長は、ベンチャーやスタートアップではなくて、中小企業等スモールビジネスの方が、リスクが少なくて、手堅く始められるという仮説やフィロソフィーを書いていらっしゃったんです。

DeFimansっていう名前は、DeFiance Capitalっていう、DeFiの先駆けの有名なクリプトファンドがありまして、DeFiに古くから貼ってたあのクリプトのファンドを、DeFimans Capitalのようにパクった名前にしようと思ったんですが、投資会社じゃないとCapitalって入れられなくて(苦笑)。そしてDeFimansになりました。

佐藤:そうですね。僕の場合だと、元々金融機関の中でも、商品開発やってた人って割と少なくて。待遇も良いので、あまり金融機関から出る理由もないんです。 金融機関の商品開発担当は中にこもりがちですが、商品開発やってた身からすると、DeFiをちょこちょこやっていたら、 個人に対して、結構、アドバイザーの依頼とか、コンサルの依頼が来始めたんです。そして、個人の業務だけで自分の月商超えたので、独立を決心しました。

DeFimansはどのような会社?

谷口:「DeFimans」という名前から、御社ってDeFiやってるんですか、とか、DeFi系の会社だと思われることが多いと思うんですけれども、実際DeFimansはどんな会社なんでしょうか。

小野:よく思われますよね、DeFiのことやってる会社だって。やってることは別にDeFiに限らず、web3全般です。要は、ブロックチェーンゲームのコンサルティングだったり、DID、トレーサビリティー、セキュリティトークン、NFT、DAOなど ブロックチェーン全般になっています。
現在メンバーは20人程ですが、業務委託やバイト、インターナルメンバー合わせてコンサルタントもそれぞれ強み全然違い、地方自治体等の地方の案件に強い人もいれば、金融に強い人もいれば、ファイナンスに強い人もいればそれぞれの得意領域が違うので、それぞれの得意領域×ブロックチェーンとなると割と幅広い対応範囲だと思いますね。
業務はDeFiに限らずですが、 DeFI的な考え方は、トークンを発行する行為に対して必ず必要になってくると思うんです。トークンを発行させて、 流動性を作って、オンチェーン上で流動性をどう拡大させていくかという話は、結局DeFi的な考え方は割と必要になってくることが多いです。逆にそうでなければトークなんか発行する必要はないので、普通にWeb2的なことやったらいいと思うんですよ。
ゲームにしろ何にせよ、わざわざトークンを発行するってどういうことなんですかって考えていくと、DeFi的な戦略とか、TacticsとかStrategyが分かってた方が、プロジェクトが上手くいくんじゃないかと思うので、そういうところを大事にしてコンサルしてるっていう意味では、 DeFimansらしいと思います。どうすかね、(佐藤)太思先生。

佐藤:そうですね。やってることはDeFi系の、DeFiど真ん中の仕事とかもあります。 専門的な言葉で言うと「こういうキャッシュフローでこういう取引実現させたいんで、そのスマートコントラクトを作るにあたってのインバリアント、要は価格発見方程式書いて下さい」みたいな感じで、 まガンガンに無限積分とか回してやるようなものもあれば、もっと、 皆さんがイメージしやすいような、ゲームの案件、DIDトレーサビリティ、それ以外もエッジの効いたシステムなどかなり幅広いですが、いわゆるトークンアドバイザリーで言うと、やはりDeFi的な考えが必要です。DeFiを推進してるとか、 DeFiに浸水してるとかではなく、ちゃんと流動性を作って、イケてるプロトコル内にオチェーンでのユーティリティを組み込むことが、 DeFiから離れてれば離れてるほど大事なのかなと個人的には思っています。DeFiの中で閉じるっていうよりは、DeFiからは一見離れてるジャンルの所にこそ、そういうのはやっぱこう大事にしていきたいなという風に思ってます。ブロックチェーン・クリプトという未来を信じてるのであれば、その先にあるパラダイムシフトを信じているということなので、 当然それに応じて自分の価値観もアップデートしていかないといけない。ちゃんと僕ら自身も、過去の経験にとらわれることなく、僕らもいい意味でアップデートをしていって、一緒にクライアントと学び、事業を前に進めるあり方を大切にはしてますね。

メンバー集めはどんな風にしている?

谷口:様々なメンバーが会社にはいますが、そのメンバー集めって、どうしていますか?

小野:まずは、長いこと知り合いの人にしてますね。2‐3年以上はプライベートで知ってる人がいいなと思ってます。その人のスキルセットや性格、得意分野など理解の解像度がそれなりにあるからです。エージェントを使うのもいいですけど、分からないじゃないですか。なので、自分の信頼できる、この人に入ってほしいっていう人を、コールドコールして、名指しで、「すいません、ちょっと会社入ってくださいお願いします」って言って、入ってもらってる感じですね。萌さん(CMO)もそうですし、コアメンバー全員そうですね。だからWantedlyでの採用も広告求人も出していないです。案件多いのでメンバー欲しいなとも思いますが、オープンな採用はうちは一切やっていないです。
あとは、あまり若い会社じゃないんです。正直、20代の子たちが集まったイケイケのベンチャーではないんですよね。どちらかというと、ベテランの中途を採用した老齢な会社っていうイメージですね。なんで、ワイワイもしてなくて、どちらかというとスマートに落ち着いた感じの社風なんで、それに合った人に入って頂いてます。採用は何回も失敗していて、うちの会社に合う合わないって結構あるんですよ。(笑)なので、今日ホストしてくれている萌さんと一緒に会社のコーポレートカルチャーを言語化しました。 僕Netflixで働いてたのですが、100ページあるんですよ、コーポレートカルチャーが。とても細かく言語化されてて、こういう人はいる、いらないみたいというのをウチでも数ページでまとめて。なので、合わない人は過去何回も切って、合う人だけを残しました。カルチャーのインテグリティをとても大切にしており、スマートで、プロフェッショナルで、自分の専門領域の仕事をごりごりやる人たちの集団でいたいんで、そういう採用方針にあった人を選びます。アットホームな会社とかではないし、「成長を一緒に実感!」というような会社でもないし、若いからワイワイしてますって会社でもない。老齢なベテランが集まるプロフェッショナルな会社にしたいので。まあ、ベンチャーではなくて、中小企業というか、零細企業なので。そこは結構こだわってますね。あとは、太思氏も人を見る目めちゃくちゃ厳しいので、「本当にバリュー出せるの?」に応えられないと難しいですね。

谷口:結構入ってみるとドライな感じはありますよね。

小野:そうそう。飲み会とかやったことないしね。そういうの嫌いだから。あとやっぱりプライベート大切にしてる人が多いから。

佐藤:会社にそれを求めるって「そんなプライベート暇なの。」と思っちゃうから(笑)。普通にプライベートで何やっても僕はいいと思ってますけど、会社に求めるのは違うんじゃない。

小野:成果出したら褒めるし、成果出したら評価する。精神的なセーフティーネットを求めるのは 会社の社会的役割ではないと思ってるので、飲み会とか富士山登ろうとかやりません。やりたい人いたら、やりたい人で集まってやるのは全然応援します。
あとなんかやっぱり外資出身のメンバー多いからじゃないですかね。萌さんも私も太思もそうなんですけど、結構その辺、外資系ってはちょいちょいドライじゃないですか。別に職場でジョークも言うし、仲良くはするけど、ベトベトな関係はないじゃないですか。なので、コアメンバーの出自も影響してると思います。

谷口:そうですね。 リモートワークも多いので、直接的なコミュニケーションはなかなか取れない中で、自分たちがいかに、インターナルで内政化してミッションをこなすかっていうのが重要になってくるかなと思っています。今のメンバーは本当にそれができるメンバーというか、そういう経験がちゃんとあるメンバーですよね。

小野:「大人」がいいですね。つまらないことで注意したり、「その発言はハラスメントなのでやめてください」みたいなフィードバックするのはだるいので。だから精神年齢が高い人を採用してるかもですね。今気づいたんですけど、もちろん若い子は22とか23歳もいますけど、やっぱ精神年齢高いです。ありがたいなって思いますね。そういう人を採ってる気がします。精神年齢が老齢な人が多いから、落ち着いてていいなって。

組織作りで意識していること

谷口:ONE PIECEとか、Netflixのベストキッドのコブラ会とか、 それらにな学ぶチームの作り方とかってあるんですか?

小野:結構「コブラ会」は面白いなと。自分の師匠を業務委託で雇入れるっていうのは、コブラ会から思いつきましたね。あれって空手道場開く話なんですが、自分の生徒たちどう空手を教えようかと思った時に、自分の師匠をアドバイザーとして道場に入れて2人で教えるみたいなシーンがあったんですよ。その時に、「あ、自分の師匠を業務委託で雇うっておもろいな」って思って、僕は昔お世話になったTKDさんとかを 招き入れたんですよね。自分にブロックチェーンを教えてくれた人なので。
ONE PIECEは、役割分担が明確なところと、 あと強いやつを中途採用で雇うっていうのがいいですよ。新卒で麦わらの海賊団に入ったのって多分サンジとかぐらいまでで、残りって結構中途採用なんですよね。ニコ、ロビン、ジンベイとかって、もうすでに名を上げていて。中途採用で雇って会社強くしてて。結構ベテランチームなんで、ああいう採用の仕方は結構参考になるなって思います。あの海賊団、基本後半はもう全部中途で、あとM&Aして傘下に入れてくわけじゃないですか。いろんな海賊団を。
あと、ONE PIECEだとバギーがバリエーションの上げ方うまいんですよ。あの人別に強くないのにもう四皇で賞金首。凄いことになってるじゃないですか。だから会社のバリュエーションの上げ方としては、バギーがやってるクロスギルドストラテジー、要はいろんな強いやつとパートナーシップを結んで、強く見せてバリエーション上げていく手法は結構参考になるので、太思と2人でバギーを真似しようって言って、強い会社とパートナーシップ組んで、会社の知名度とバリュエーションあげていったところがありますね。

佐藤:パートナーシップも動かさないと意味がないからね。そこは結構徹底したよね。やっぱクロススギルド構想って言って、ちゃんとパートナーシップを動かして、 どことどこを組ませたら面白くなるかみたいなところは結構徹底的に。

谷口:今ではDeFimansはパートナーシップのリリースも沢山世に出していますし、今後も多くの発表がありますので、皆さん是非ご期待ください!

いま来てるweb3のトレンドを教えて下さい!

谷口:ちょっとweb3の話題に戻りますけれども、 今とっておきというか、今来ているweb3トレンドを教えてください!

小野:Layer3ですね。Layer1で、イースタリアムとかビットコインの、いわゆる独自のコンセンサスアルゴリズムを持ったものがありましたよね。Proof of Workとか、Proof of Stakeだとか。ですがそれだけを使ってると、混雑し、ガス代も高くてウザくなり、Layer2が出てきました。高速道路みたいにロールアップする手法を使って、トランザクション軽くして、 スムーズになりました。Layer2の中にも、Optimistic RollupとZk Rollupという2大派閥が出てきて、どっち勝つ?といった議論もありました。今度は、アプリケーション特化型チェーンがでてきて、それがLayer3です。要はそのアプリケーションサービスに特化したチェーンを自ら作って、そこで動かしちゃった方が良いのではという思想ですね。太思先生はいかがでしょうか?

佐藤:個人的にはオムニチェーンかなと思っていて、今年のKorea Blockchain Weekでもすごく感じたんですけど、 L1・L2増えすぎじゃね、っていう。こんなにいらないし、多分、最終的にはどこかのチェーンに結局収束してくわけじゃないですか。その前段階でこうやって散らばるのはまあ理解はできるんですけど。そうなってくると、結局流動性がどんどん分散化・断片化、いわゆるリクイディティフラグメントが起きます。すると結局、UX上げるはずが結果としてUXを下げるみたいなことになるので、そんな本末転倒な状況を解決する必要が出てくるわけです。クロスチェーンメッセージング等をちゃんと活用したオムニチェーン系のプロジェクトは、かなり重要なポジション。そこのポジション争いは今かなり激しくはなってますけど。
あとはリアルワールドアセットはどこまでセキュリティトークンに利用するかの、いわゆるアーセットトークナイゼーションの部分。この2つじゃないですかね、今だったら。 で、なんか、もっと先のトレンドは、Vitalikのノートとか、イーサリアムのロードマップ見ながら逆算してけば、自ずと見えてくると思います。

立ち上げ裏話を聞かせて下さい!

谷口:そろそろ宴もたけなわですね。本日最初の会ということで、DeFimansの立ち上げ裏話というテーマにピックアップさせていただきましたが、 暢思さん太思さん、この立ち上げ裏話はお伝えしたい、これはリスナーさんにお伝えしたいなみたいなことがあれば、最後にお願いします!

小野:最初も太思と2人でやってく個人事務所みたいな感じで作ったんですよ、DeFimans。だからこう今20人になってるのは意味不明で、最初なんか金も場所もないからテコテックの鶴崎社長のとこに行って「鶴崎さん、なんか場所貸してくれないですか」って聞いたら「ああいいですよ」とか言ってテコテックの中で起業したみたいな感じで、最初テコテックのあのラウンジの、サボテンの横で2人でパソコン開いて、銀行口座がどうやって開設すんだっけ、給料の支払いってどうやるの、税金って払わなきゃいけないのどうしよう、とパニックになった時に「星来さん(総務)助けて」と。ちょっと入ってって呼んで、凛々(トリリオンゲーム)登場みたいな感じでだったんで、もうあれですね、最初は本当に個人事務所みたいな感じでした。

佐藤:まあ大きくするつもりもなかったよね。

小野:なかったから調達もしてないですし融資も引いてない。未だに。いいスタッフとクライアントに恵まれてこうなったっていう感じですね。裏話っていうか。まあそれが真実です。

小野・佐藤・谷口 リスナーの皆様有難うございました~!


いかがでしたでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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