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地元の人に混じって、食べたい、飲みたい、語りたい。そんな旅がしたい。
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#郷土料理

まちのオススメを聞かれたら(夜編) 【伏見町の人:伏見町子】 like a local in Fukuyama

福山駅を降りたらすぐ目の前にある伏見町エリア。ここに、2018年12月に私たちのゲストハウス「AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE」がオープンした。レセプションを出た路地の先には、70年老舗から続く店やニューオープンの店まで、個性溢れる店が広がっている。昼は老舗のお茶屋さんや和菓子屋さん、喫茶店めぐり。夜は酒場を回遊するのが楽しい。 「ひとりで入るのはちょっと……」と、不安に思わないで。ここで紹介するのは、すべてカウンターがあって

まちのオススメを聞かれたら(昼編)【伏見町の人:伏見町子】like a local in Fukuyama

新幹線「のぞみ」が停まる福山。駅から福山城を背にして降り立つと、目の前の一画に伏見町はある。このまちは戦後、交通の便の良さもあり、全国各地から仕入れに来る人々で賑わい、繊維街として栄えた。当時と比べればお店の数は随分減ったが、戦前から続く老舗もあれば、若手が手掛ける飲食店も根を張り始めている。そして、私たちのゲストハウス「AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE」も2018年12月にオープンした。 そんなふうに、「今」と「昔」のふたつ

福山3時のおやつ like a local in Fukuyama

福山のまちで、時々、美味しそうだなぁと見惚れてしまうおやつがある。 「あの店のプリンは私の青春の味よ」「あのソフトクリームは家族みんなのお気に入り」と嬉しそうにまちの人たちが教えてくれるおやつだ。 旅先で訪れたいのは、飾らないけど感じが良くて、ローカルが通う店。旅の予定に加えたい甘美な楽しみが詰まったお店を紹介。 ① 純喫茶ルナのプリントップ(元町) 1956年5月11日にオープンした「純喫茶ルナ」。寿命30年とも言われるという喫茶業界で、62年の間続き、今も姉妹店を

福山はしご酒 like a local in Fukuyama

旅に出ると、そのまちだけの時間の流れを感じる。その流れに一緒に乗りたくて、ローカルたちの後を着いていく。 慣れた手付きで扉を開けて、定位置らしき席に座って、メニューも開かず「いつものお願い」なんて言う姿が、やけにかっこよく見える。ああ、いつか言ってみたい。 福山には、古くから土地に根付いた名高い店もあれば、気軽に入れる立ち飲みスタンドもあって、ついついはしご酒、となってしまう。 「とはいえ、常連ばかりの店って旅行者は入りにくいでしょ?」と戸惑う人もいるかもしれないけれど