1. マッチプレビュー
1.1 前提
まずは大前提として「デンマークがフランスに勝つためには」という視点での記事であることをご留意いただければと。その理由としては、EURO2020でのデンマークの快進撃と戦う姿勢に心を惹かれたことが、大きな要素となっている。初戦でのエリクセンのアクシデントによる離脱から、失意の中でのベルギーとの奮闘。そして、変幻自在な表情を見せながらロシアに勝利して奇跡のグループリーグ突破。決勝トーナメントではウェールズとチェコを美しいカウンターで沈め、イングランドにあと一歩のところまで迫った上での、ベスト4という結果。最高の旅を見せてくれたデンマークというチームに、惚れてまうやろ〜
1.2 両チームのストロング・ウィーク
🇫🇷 フランス
🇩🇰 デンマーク
1.3 デンマークはこう戦え
チュニジアとの初戦を引き分けたデンマークが、フランス戦で目指すのは「最低勝ち点1、あわよくば3」というところであろう。そのゴールを達成するためのフランスとの戦い方を想像したいのだが、デラネイの怪我による離脱だけでなく、デンマークのストロングである配置の柔軟性により、スタメンの予想が非常に難しい状況である。ただ、仮定をおかないとこのnoteは進まないので、下記の戦略と戦術を実行するための先発を選んでみた。
デラネイがスタートでない試合が、Nations Leagueのオーストリア戦くらいしかなく、どういったスタメンが組まれるか全く想像できないが、チュニジア戦で途中出場した大好きな#14ダムスゴーと#7イェンセンを、スタートからエリクセンと併用するのはリスキーだと考えたため、ここはEUROの快進撃を外から支えたベテランのヴァスを入れた。アトレティコでは怪我もあり出場機会には恵まれなかったが、シメオネのチームに獲得される評価に値する守備性能と、上下動を厭わない運動量は今シーズンも衰えていないことを祈る。加えて、大外のエムバペ、エルナンデスとの1on1については、サイズもありながらスピードもPost-match Reportのデータを見ても戦えそうな、#13ニッセンが耐えてくれると踏んでいる。エムバペが入ってきたときはクリステンセンに見せたいところではあるが、「所属クラブが同じチームの選手を当てると止まりやすい説」を持っている自分としては、デンベレのカットインをクリステンセンが抑えるリターンに賭けて、初戦と同じく左に。ユナイテッドでもセンターで最低限の強度が出せることがわかったエリクセンは、守備時もホイビュアの隣で。前半はトランジションの回数を最小限に抑える戦いで、後半に走れるブライスウェイトを投入するタイミングからオープンで試合を面白く。1-1くらいになると予想!(11/26 18:00時点)いいゲームに期待!
2. マッチレビュー
デンマーク目線では、自ら試合を動かしにいった後半に生き生きとしたエムバペにやられ、2-1負け。ただ初戦で引き分けたチュニジアがオーストラリアに敗れたため、フランスがチュニジアに負けなければ、オーストラリアに最後勝つことで自力でのGS突破を決められる状況。可能性が残って、デンマークのファンとしてはひと安心。
2.1 スタメン
フランス、ヴァランいけるとか聞いてないって!コーネリウスはNations Leagueのフランス戦でゴールを決めたけれど、スタメン抜擢か!そしてWGも比較的攻撃的にきたやん!という予想からのギャップがすごいスタメン。エリクセンの守備時の立ち位置に迷ったところもあったが、フランスはサイド攻撃が主体であることから問題ないと踏んで、セントラルに残したことを当てたのが救い。後付けではあるが、ダムスゴーをスタメンに起用したことによって、後半に彼の足を残せなかったこと(前半の40分以降も珍しいロストを頻発)は反省するポイントではなかろうか。まぁ結果論!
2.2 分析
🇫🇷 フランス
🇩🇰 デンマーク
2.3 データ
※1 エムバペのプレイエリアの変化
※2 デンマークの保持時の平均ポジションとパスライン
※3 累積ゴール期待値の推移(後半から↑)
Appendix. 参考リンク
EURO2020のデンマークの時間帯ごと立ち位置
statsbomb分析記事
ワールドカップ post-match report
試合ハイライト