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【その他】さえないが選ぶベストコンテンツ2022【エンタメ】

M-1決勝直前に気持ちを高めながらの執筆となっております。22/23シーズンは、下記のつぶやきの通り、見るバラエティの数を減らしながらも、アーティストやお笑いのライブにもたくさん参戦したので、より体温を感じる「さえないが選ぶベストコンテンツ」になることを期待しながら、読み始めていただければと!今年は、「オフラインイベント」「TV番組」「映画含めたその他」の3区分でまとめてみたいと思います。

■ オフラインイベント

トンツカタン森本 ブチギレデトックス

今をときめくお笑い芸人であるランジャタイ、三四郎、モグライダー、真空ジェシカ、ZAZYなどが、トンツカタンというトリオのツッコミである森本という男をキレさせ、そのツッコミに笑うというお笑いライブへ、中野サンプラザにて参戦したのが、今年のオフラインイベントの皮切りでした。会場へは不安な足取りだったのですが、地下ライブオールスターズなシークレットゲストや、後述のランジャタイ×ダイアン津田の原型となるようなネタに、呼吸困難になるレベルで笑い、今年は『会って話すこと』に書かれていたような"オフライン"での感覚を大事にしようと思う結果となりました。余談ですが、このライブであぁ~しらきのファンになり、YouTubeライブやスナック千明というトークライブに行くようになりました。声がいいんよ

地下ライブオールスターズ? ref

Perfume ライブ

当日に急遽、当時のガールフレンドの姉に呼ばれ参戦が決まった、有明アリーナの柿落としとなるPerfumeのライブもまた最高でした。事前にアルバムをよく聞いていたのと、今回のライブにかける思いを話していたNHK「SONGS」を見ていたのもあって、セットリスト冒頭の『再生』のパフォーマンスに思わず涙してしまう次第。360°どこから見ても楽しい設計や、様々なライブとしての仕掛けはもちろんのこと、ファンとのコールアンドレスポンスと、なによりダンスのキレ(とくにのっちの身体操作の技術)に、オフラインだからこそな魅力を堪能できました。秋口に行ったBruno Marsも別の楽しさもあったのですが、Perfumeに軍配。

Dr.ハインリッヒ単独ライブ

今年は芸人さんの単独ライブにもいくつかチャレンジしており、名前を挙げるとBKB(バイク川崎バイク)やとろサーモンなのですが、観賞後の充実感として格別だったのは、関西の女性双子漫才師さんであるDr.ハインリッヒの単独「原液、形而上学」でした。もともとは、数年前のM-1グランプリ準々決勝のワイルドカード用に配信されていた「チーマーの後輩」というネタに衝撃を受け、いつか彼女たちのポエジャンを身体全身に浴びたいと考えていたのですが、2022年にやっとその機会を運良く得ることができました。登場の演出、幕間の音楽、そして理解できなさそうで想像は出来る、至高の漫才11本に圧倒された1時間半でした。また来年も行きたいし、ArtistSpokenにて有料で配信されているラジオも聴き始めたし、ダイアンとDr.ハインリッヒという相反する?漫才師さんが、いまの本当の推しです。余談ですが、ウエストランドは井口が東野にイジられ始めたあたりから笑い方が分かるようになり、M-1 3回戦で虜になりわざわさ配信を買った準々決で優勝を確信していたアカウントはこちらになります。勝たなくて良かったけど嬉しいね!好きなネタを置いておきます

■ TV番組

NHK「鎌倉殿の13人」

問答無用に、ベスト・オブ・大河へ名乗りを上げた、三谷幸喜監督の「鎌倉殿の13人」をまずはTV番組パートのなかで最初に紹介できればと。時は平安時代 末期。平家が世を治めるなか、鎌倉幕府 初代将軍の源頼朝(大泉洋)が追われ、坂東の北条家が彼を匿ったことから物語は始まります。そこで主人公である北条義時(小栗旬)が巻き込まれ、将軍の意思決定を援助するなかで顔つきが変わっていき、頼朝の死後は北条が執権を握りながら多くの要人を処すことで、姉の北条政子(小池栄子)に何の嘘をついたか覚えていないレベルまで北条家を守るために身を汚し続けた結果。。。という、武士の時代を描いた「真田丸」のバンバンに勇ましい大河ではなく、どちらかというと好きになりそうな人がすぐに死んでしまうというロスが続く、マフィア・ホームドラマといった印象でした。映画『ゴッドファーザー』や『アウトレイジ』が大好きな自分としては、ある目標や家族のために手段を選ばず主人公が暗躍していくストーリーがツボで、紹介してくれた仲間には感謝したいです。軽率に見てね!と言える作品ではないのは重々承知ですが、一応Amazom Prime経由でNHKチャンネルを契約すれば見れるので、リンクを貼っておきます。ちなみに1番カッコ良かったのは、上総介(佐藤浩市)かな〜

テレビ東京「黄金の定食 〜注文に悩む2人〜」

テレビ東京でワンクールのみ配信された「黄金の定食」をここで。佐久間さ〜ん(ウエストランド井口風)がプロデューサーを務めるこの番組は、なにわ男子 大橋くんとシソンヌ 長谷川さんが会社員の先輩後輩という設定で、メニューの多い定食屋さんを訪れ、常連さんやADのオススメメニューを長いこと聞きながら何を頼むか迷い、悩み、決め、美味しそうに食べるという流れが基本。文字に書き起こすと何が面白いねんというツッコミも受けそうなのですが、そんな声は聞きません。この深みが分かるまで、いろんな経験をしてください。自分はウイイレや居酒屋でのスタメン選びに時間をかけ、その過程でいろいろお話しするのが好きなのですが、それを定食屋さんという場で繰り広げる面白さと、なにより大橋くんの食いっぷりが最高で、それ以降 最終回の中野「高ひろ」では幾度となく1人「黄金の定食」をすることとなるのでした。定食屋さんデート、ええやん

ABCテレビ「千鳥の相席食堂」10/11放送 飲酒マッドマックス回

相席食堂は放送開始から見続けているのですが、いかんせん当たり外れがひどいものの、当たったら場外ホームラン確定という変わった番組。毎年数本腹を抱えて笑う回があるのですが、今年は芸人きっての酒飲みとして知られる玉袋筋太郎と納言 薄幸が酒飲みの街を相席した、飲酒マッドマックス回をピックアップ。特に、自分が4月に引っ越したホームタウンである中野で梯子した、玉袋筋太郎のパワーワードがエムバペすぎて、5回以上見たし、飲みすぎた日は肝臓を水で洗うようになったし、スナックに行く前に行かれたやきとん屋さんには週3で行く週がありました。みんな、中野で飲もうぜ!

「お笑いの日」ランジャタイ×ダイアン津田のゴイゴイスーミュージカル

このnoteを書き終わる前に「お笑いアカデミー賞」にて
"一部で話題になった章"を受賞していましたが、
後出しジャンケンではないことを先に弁明させてください

さえない、ダサい、ウザい前置き

キングオブコント当日の「お笑いの日」でコラボSPと題して放送されたランジャタイ×ダイアン津田のゴイゴイスーミュージカルは2022年最高のエンタメコンテンツと言っても過言ではないでしょう。ネタ前でのVTRにおいては、ランジャタイの奇想天外な構成に不安がり、キレていたダイアン津田さん。ネタに入っても、箱を飛び出して「ゴイゴイスー」を放った瞬間は、滑るか不安な表情をしていましたが、会場とダウンタウンのウケを感じてノリノリになっていく様は、ダイアン津田さんの人間的な部分も出ていて、観察していてすごく楽しかったポイントでした。そこからはランジャタイワールド(意味のわからないことを繰り返す)全開のネタで、文脈のないワンコそばの時間とミュージカルの無限ループが、前述の「トンツカタン森本 ブチ切れデトックス」で披露した「あぁ〜しらきのトークショー」を彷彿とさせ、個人的には2倍笑った感がありました。ごいごい〜今なら「お笑いアカデミー賞」で見れるのでぜひ!

■ 映画含めたその他

『ちょっと思い出しただけ』

昨年のベストコンテンツにも入ったダイアンの「二人の間」。この曲を書いてくれたクリープハイプの、「ナイトオンザプラネット」という楽曲と同タイトルの映画をベースに、尾崎世界観の旧知の仲間である松井大悟監督が、これまた旧知の友人である池松壮亮を主役に置きながら作った本作。そんな三人が出演した「ボクらの時代」での会話の関係性というか近づきすぎない距離感も非常によく、これは映画館で観なければと思い、駆け込んだのはシネ・リーブル池袋という小さな箱でした。マーベルのようなスケールの大きい作品は、馬鹿みたいにデカいグランドシネマサンシャインのIMAXで見るのが生だと思うのですが、『ちょっと思い出しただけ』のような等身大のストーリーには適したサイズの映画館があるんだなと。昨年見た『花束みたいな恋をした』が自分の肌には合わず、邦画の恋愛系には苦手意識があったのですが、セリフで多くを語りすぎず時間軸の移ろい方や、何より伊藤沙莉の存在感がクールで、おうちでパートナーとゆっくりお酒を飲みながらまた観たいと思う映画でした!

Amazon Prime Video『The Boys シーズン3』

今年はMARVELでの個人的なヒット作が『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』くらいしかなく、好きなMCUやPIXARから選出できなかったのが苦しいのですが、そんなヒーローモノを皮肉った「ザ・ボーイズ シーズン3」が、非常に良く出来ていたのでピックアップ。スーパーヒーローたちが裏ではクソで、その被害にあった能力を持たない一般人チーム"ザ・ボーイズ"があの手この手で、ヒーローたちを倒そうとするというストーリーが基本なのですが、このシーズン3は少し展開がいままでとは異なり、スーパーヒーローと同等の能力が得られる劇薬を"ザ・ボーイズ"のメンバーも手に入れ、拳でのタイマンが張れる状況が整っています。それが故に表面化するボーイズ側の「ヒーロガズム」や「悪しき男性性」と、崩れ暴走していくスーパーヒーローが、対照的とみせかけて共通する部分があり、エログロを見たいとの思いから見始めた『The Boys』が自分への気づきを与えてくれる作品になるとは、想像もしていませんでした。この「悪しき男性性」のネタは別途noteにまとめたいと思い早半年なので、書籍を通してのインプットも終えたところですし、はよ書きます

Netflix『First Love 初恋』

前述の通り日本の恋愛作品は、高校を男子校、大学を理系学部で過ごした自分には、キラキラというか住んでいる世界が違いすぎて苦手だったのですが、信頼のおける友人がインスタで大絶賛していたのをきっかけに視聴を始めた佐藤健×満島ひかりW主演の『First Love 初恋』。結果見てよかった!同名の宇多田ヒカルの楽曲にインスパイアを受けた本作は、ストーリーとしての美しさもさることながら、北海道の雪景色とお洋服のカラーリングや、学生時代のシーンのフィルム感などといった洗練された映像と、何より俳優陣の魅力が存分に詰まった間違いなく今年No.1のドラマだと思います。他に何も日本のドラマを見ていないので、N1やけれど笑 個人的には初恋を起点とした男女関係よりも、ある意味でのカルマと向き合う親子関係の方が見応えがあり、悪い方向ではHulu『フジコ』に想いを馳せつつ、素敵な結末に感涙。泣くよ!の触れ込みで見始めると良くないと思うので、基本は胸が苦しいドラマだよ!という認識で見てみてください笑

相席スタート山添×インディアンス田淵「激イタ珍道中」

昨年の10月にさらば青春の光Official YouTubeをキーステーションに始まったラジオ(この説明すら意味不明ではあるが)を最後に。NSCで同期の2人が週に一度、インディアンス田淵宅でたわいもない話をするだけなのですが、今年は2人の間に起こった事件が多すぎて面白すぎたことから、その回を聞いてください!という締めにさせてください。彼らみたいに周りに面白い話が溢れる人生を歩みたいところです。書き疲れた!笑

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