見出し画像

貴方が書いた言葉が、貴方を照らす灯台になる


最近、漫画にハマっている。
もともと、本は大好きだったけど、漫画はあまり読まなかった。

漫画は一冊600円とか700円くらいするのに一瞬で読み終わってしまって、なんだかもったいなさを感じる。
手間ひまかけて作った料理を一瞬で平らげてしまった時のなんともいえない感じに似ている。

一瞬で読み終わっても次の巻は数ヶ月先とか、待てない!無理!と思ってなんか性格的に漫画を読むことが合ってないなと感じて、長らく漫画とは距離を置いてきた。

でもここ数年、だんだんと本を読む機会が減っていって、いざ読もうと思ってもなかなか読み進められないことが続いた。
好きなことをするにも体力が必要なんだなと思った。

でも「なにかを読みたい」という気持ちがあって、なんのきっかけがあったか忘れてしまったけど漫画をよく読むようになった。

文字と絵が流れていく、
漫画ってよくみるとセリフが描かれていないシーンもよくあって、人の表情とか動きとか言葉なしに絵だけで表現していて、それに気づいてからますます漫画が好きになった。

本屋に行けば当たり前に漫画がたくさん並ぶ、この日本に生まれてこれて幸せだなと思った。

さて、前置きが長くなったけど最近見つけた漫画がとてもとても素敵すぎて気持ちが溢れたのでここに記録として残しておく。

『違国日記』という漫画。
小説家と、両親を事故で亡くした高校生が2人暮らしを始めることから物語が始まる。

たまたまiPadでKindleを開いていた時に、なんか綺麗な表紙だなと思って読み始めた。

最初の一巻で、ものすごく印象的なシーンがあった。
小説家の叔母が、姪に日記を書くことを勧めるシーンだ。

違国日記 第一巻
違国日記 第一巻

このセリフを読んだ時、あ、この漫画全巻ほしい。今すぐぜんぶ読みたい。と思った。

そして大急ぎで取り寄せた。全11巻で既に完結済み。しかも来年ガッキー主演で映画化するんだって。
なんて良いタイミングでなんて素敵な作品に出会えたんだろう。

私は物心ついた時からずっと日記を書いてきたけど、書くことがデトックスというか、いろんな気持ちを発散させる手段だった。

書くこと=吐き出すことだから日記を書くときは、大体ストレスが溜まっていたり、悲しいことがあったり、何かしらのネガティブな気持ちになった時に書いていたのもあって、
一度書いた日記は捨てはしないけど、消して読み返さないというのが自分の中でのルールだった。

今まで何冊と積み上げてきたけど、一度も開いてないけど、昔からいろんなことが長続きしないことに引け目を感じてきたけど、
書くことだけはずっと好きで、間隔は空いても続けられて、
書くという手段が、ただの手段以上に自分にとって大切な時間になっていたことに気づいた。
今まで書き溜めてきたことは、どこかで私自身を支えてくれたり、照らしてくれていたのかもしれない。

さっきのシーンを読んでから、
最近はあまり日記を書けていなかったけどまた書きたくなって、
初めて降り立った駅の本屋さんで手のひらサイズの小さな日記を買った。

タイトルが素敵。

ちょっと前にNetflixで、私の大好きな星野源とオードリー若林の番組『LIGHT HOUSE』が配信されてて全話見たのだけど、
番組の中で、2人が毎日一行日記を書いて、それを月一の番組の収録日にお互い何を書いたかシェアし合う、というのをやっていた。

一行って短いから毎日続けやすいし、短いからこそ何を書くか考えるのが難しくて、とにかくおもしろそう!やりたい!と思っていた。

新しく買った日記が一行日記にもってこいの小ささだった。最高。準備は整った。

無理に毎日書かなくたっていい。本当のことを書かなくたっていい。誰かに見せるものでもないから、好きにしたらいい。

あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない

違国日記 第一巻

これも違国日記の過ごす好きなセリフだ。
さて、最終巻を読むとする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?