見出し画像

人生における優先順位の話

✏️この記事はSHElikesのライターコンペ用に執筆しました。

あと1ヶ月少しで2022年が終わる。
皆さんにとって今年はどんな1年だっただろうか。

私は、ここ数年稀に見る思い切った決断をした1年だった。
新卒から働いていた会社を9月に退職した。
次の就職先を決めずに退職をしたので、周りからは結構驚かれた。
何より、自分自身が一番驚いていた。

慎重派で、心配性な私がなんでここまで思い切った決断ができたのだろう?
そう自問自答した時に、昔ネットで見つけたある話を思い出した。

自分の生き方にモヤモヤしている人にはきっと、自分と向き合うきっかけを与えてくれると思う。
引用部分が少し長いが、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

教授が問う、「この壺は満杯か?」


「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」

教室中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。

砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。

「この壺は満杯か?」

一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。

それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯か?」

学生は声を揃えて、「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ

彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」

一人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」

「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。

それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。

それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、水など、自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体を失うだろう。

DIAMOND online 『僕が「学生たちの前で何かしゃべれ」と言われたら披露する話

このお話を一言でぎゅっとまとめると
「壺という限られた空間=人生という限られた時間の中で、自分にとって一番大事なものに一番重きをおこう」
ということなのだが、頭ではそうするのが良い、そうありたいと思っていても実行するのはなかなか難しいと感じる人もいるのではと思う。

私の壺も気づけば、「やらなきゃいけないこと」でたくさん埋まっていた。
「やらなきゃいけないこと」の隙間に「やりたいこと」を入れていたけど、十分に時間が取れず結局諦めてしまったり、「今はやらないといけないことに集中する時期なんだ!」と言い聞かせて生活をしていた。

そんなふうに生活していると次第に、「自分が本当にやりたいことって何だっけ?」「自分らしく生きるとは…?」と少しずつ自分を見失っていく感覚があった。

憧れからの卒業

私は今年の9月末に会社を退職した。
大学時代からずっと憧れていた「デザイナー」に一歩近づくためだった。
人は「自分にはないものを持っている人」に憧れるらしい。
だから憧れているだけじゃダメなんだと思った。

今、私はSHElikesというキャリアスクールに入会し、ウェブデザインの基礎から学び直している。

SHElikesは、Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学び、今の時代に求められるマルチクリエイターを育成して、時間や場所に縛られない賢く私らしい働き方を実現するためのキャリアスクールコミュニティです。

SHElikes

正直なところ、本当に私のやりたいことや向いていることがウェブデザインなのかはわからないし、好奇心旺盛な性格なので、デザイン以外にもいろんなことに興味がある。

SHElikesはウェブデザイン以外にも、マーケティング、ブランディング、動画編集など全部で32種類のコースがあるので、私のような
・まだ自分に何が合っているか見極められていない人
・やりたいことが複数ある人
にはぴったりのサービスだと感じる。

また、勉強は一人で黙々とやるイメージが強かったが
SHElikesはイベントやワークショップなど受講生同士が交流できる場がたくさんある。
夢や進む道は違えど、頑張る仲間がいるのはこんなにも心強いのかとしみじみと感じる。

壺は何度でもひっくり返せる

さっきの壺の話に戻そう。
私は会社を退職して、一度自分の壺を全てひっくり返した。
空っぽになった後に、私が一番に抱いた感情は「早く転職して働きたい」ではなく、「もう一度、学び直したい」だった。

世間から見ると、次の就職先を決めずに会社を辞めることはネガティブに見られるかもしれない。
実際、上司に退職意向を伝えた時も「あなたのキャリアに傷がつく」と言われた。
でも私は自分の決断、そして現状に満足している。
それは私の壺の中の一番大きい岩が、自分の大事なもので満たされているからだ。

あなたにとっての「一番大きい岩」は何だろうか。
ぜひ一度考えてみてほしい。
そして、壺は何度でもひっくり返せるということを忘れないでほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?