過去と向き合い、言葉にするということ
最近ハマってたキムタクが主演のドラマ、「教場0」でのあるシーンのセリフが印象的だった。
毎話、新米の刑事が登場し、それをキムタク演じる教官が現場で指導して物語は進んでいく。
この回は、誰に対しても不機嫌で暴力的な態度をとる新米刑事が指導される回。
その新米刑事は過去の辛い体験で大きな痛みを抱えていて、その感情がうまく消化できず、人に対して暴力的になってしまっていた。
それに気づいた教官は、現場で新米刑事に対し、過去の経験を思い出し、その時の話をするように促した。
そのあとに新米刑事が教官に言ったセリフがこれ。
このシーンを見た時に、私もつい最近おんなじような体験をしたなあと思った。
約10ヶ月のキャリアブレイクを経て、明日から新しい会社で働き始める。
この数ヶ月間、働くことに対しての不安や恐怖が、自分でもびっくりするくらい押し寄せてきて、涙する日々があった。
それが1ヶ月前にピタリとなくなった。
なんでこんなにも不安や恐怖を感じるのか、
はっきりとわかる瞬間があったからだ。
教場のドラマのシーンみたいに、
私も過去の経験や感情を思い出しながら第三者に語ったことがあった。
そのときに、めちゃくちゃ親身になって話を聞いてくれた人が
「りっきーって、自分を否定する自分が怖いんじゃない?」と言ってくれた。
ああ、ほんとうに、その通りだなと思った。
失敗することや、誰かの期待に応えられないことが怖いんじゃなくて、そうなった自分を責め続けるもう1人の自分が怖かったんだ。
自分の気持ちが明確にわかると、これまで押し寄せていた不安や恐怖の波が、サーーっとひいていった。
不安や恐怖が完全になくなったわけではないけど。
でも自分とどう向き合っていくのかが少しずつ見えてきた。
気持ちが落ち着き、穏やかになると、
ぽつぽつといろんな欲が湧いてきた。
服を買いたい、外に遊びに行きたい、旅をしたい。
よし、じゃあ全部やっていこう。
泣いても笑ってもどうせ働き始めるんだから、時間がある今、気が済むまで気の向くままに動いてみようと。
この1,2ヶ月、いろんなところに行った。
行きたいところに、行きたいときに、自分の意志でどこまでだっていけるんだよと、自分に言い聞かせながら。
いつしか、退職奮闘記で書いてた言葉を思い出した。
自分自身に許可を与えること。
休んでもいいよということ。
そんなに頑張らなくてもいいよということ。
行きたいところに行ったらいいよということ。
もっと自由でいいよということ。
この先のことはわからない。
うまくやっていけるかもしれないし、やっていけないかもしれない。
どんなことになっても、自分自身に、「よしこれでいけ!」と許可を出せるんだということを忘れないでいたい。
そしてキャリアブレイクをするぞ!と決めた過去の自分にありがとうと。
それでもやっぱり、長い期間休んだ後に働くのは不安だよな〜!!!!!うんうん、わかるわかる!
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