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あの娘のキスはピリリと魔法の味 世界は今、彼女の唇に託された

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「ねぇ、キスして」 男子高校生の主人公はある日、疎遠となっていた幼なじみの美少女に迫られ、キスされてしまう。 彼女を大好きだった主人公は歓喜するが、どうも様子がおかしい。彼女はキ…
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#魔王城

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~36

36. 【戦闘準備】  ベースキャンプから工作隊によって何キロも掘られたトンネルを、速足で…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~35

35. 本番  稜線に戻ってくると、レヴィアもびしょぬれの金髪おかっぱの少女姿で倒れていた…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~34

34. バチーン!  さらに大きくなっていく赤ちゃんは保育園児くらいにまで育ってきた。ここ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~33

33. 可愛いスライム 「み、みんなは……?」  英斗は傷だらけの身体を何とか持ち上げ、足…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~32

32. 不可解なオーロラ 「お主、何やっとる。早よ準備せんかい」  レヴィアは巨大な真紅の…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~31

31. 禍々しきドーム  コホン!  咳払いが聞こえ、二人はハッとしてあわてて離れる。 「…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~30

30.バカバカバカバカ!  英斗は首をブンブンと振り、後ろ向きな発想を振り払う。  ネガティブな思いに負けないためには希望を追うしか道はない。たとえ可能性がほとんど無くても、今はレヴィアの無理筋のプランに乗る以外道はなさそうだった。  英斗は自分の頬を両手でパンパンと叩き、気合いを入れなおすと、紗雪の手を取り、うるんだ瞳を見つめ、 「大丈夫! 女神さまに地球を再生してもらおう」  と、笑みかける。  紗雪は口をとがらせベソをかきいていたが、他に道が無いことも分かっ

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~29

29. 不老不死の恐怖 「もちろん、地球だったら死ぬぞ。紗雪の祖先だってみんな死んどるから…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~28

28. 究極のオカルト 「ねぇ……、どうしたらいいの?」  毛布の隙間から泣きはらした紗雪…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~27

27. 襲いかかる悪夢  ピッ、ピッ、ピッ――――。  電子音の単調なリズム音が聞こえてき…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~26

26. 白き繭 「くっ!」  英斗は自然と湧いてくる涙をぬぐいもせず、次に紗雪に叫んだ。 …

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~25

25. 無慈悲  外で戦っていた黄龍隊から連絡があり、シャトルが上層階から射出され、北の方…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~24

24. 魔王城炎上  さて、どういう手を打ってくるかと、英斗は辺りを必死に警戒した。自分の…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~23

23. 百万匹の脅威  壁を抜けるとそこは暗闇に沈む広大な空間になっていた。  コンクリート打ちっぱなしの硬い床を歩くと、コツコツと高い音を立てる足音が反響して辺りに響きわたる。 「ここは……?」  シーンと静まり返るその空間には、暗闇の中に何かがたくさん並んでいる。  紗雪はライトの魔法でフロアを照らし出し、あまりのことにギョッとする。何とそこには大小織り交ぜて無数の魔物が陳列されていたのだった。 「な、なんだこりゃぁ」  英斗はその異様な空間に背筋がゾッとし