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あの娘のキスはピリリと魔法の味 世界は今、彼女の唇に託された

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「ねぇ、キスして」 男子高校生の主人公はある日、疎遠となっていた幼なじみの美少女に迫られ、キスされてしまう。 彼女を大好きだった主人公は歓喜するが、どうも様子がおかしい。彼女はキ…
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あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~最終話

60. 限りなくにぎやかな未来  それから三年、タニアが過去へと旅立つ時がやってきた―――…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~59

59. 再会の分娩室  ――――それから五年。  英斗とレヴィアは東京の田町にある女神のオ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~58

58. フローラルの香り  英斗はすまなそうな顔で、 「本当に申し訳ないんだけど……。お前…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~57

57. 宇宙の意志 「おい! 何見せつけてくれてんだよ!」  魔王の罵声が響いた。  ユラ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~56

56. 悪魔の羽  地球の四倍のサイズのガスでできた真っ青な巨大惑星。この青の中の氷点下二…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~55

55. 海王星の衝撃 「ちょっと、君……。何者なの?」 「ふふっ、何者でしょうか? そのう…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~54

54. コペンハーゲン解釈 「あ、あれ……?」  気がつくと英斗は真っ白な空間にいた。天も地も純白で穢れ一つない不思議な空間だった。自分の身体を見てみると素っ裸で向こうが透けて見える。どうやら幽霊みたいになってしまっている。  一体、ここはどこで自分はどうなってしまったのだろうか? 死後の世界ということなのだろうが、一体ここで何すればいいのだろうか? 英斗は首をひねり、遠近感も何もない純白の世界を見渡した。  直後、ポン! という破裂音がして空中に幼女が現れる。素っ裸

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~53

53. オタマジャクシの怒り 「逃げられるわけがないだろう。クフフフ……」  魔王はいやら…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~52

52. 根源の焔 「クフフフ……。はっはっは!」  魔王は大口を開けて笑う。  ヴィーナは…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~51

51. 桜吹雪 「さてさて、いよいよ女神の降臨だぞ!」  満天の星々の中、真っ赤になって鮮…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~50

50. 人類最後の一人  月の接近に伴なって、地球の大気も海も陸地も月へと引き寄せられ、月…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~49

49. 新魔王 「ちょっと、英斗、いいか?」  その日の夕方、病室のベッドでウトウトしてい…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~48

48. 紗雪の決意 「タニアぁ……」  宇宙に飛ばされた幼女は即死なのだ。生き返りもしない…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~47

47. 破局的噴火 「金星へはどう行くんだ?」  英斗の問いかけに、魔王はふぅとため息をつき、偉そうに答える。 「今、ここを動かしているコンピューターをハックして上位階層へ行くしかない。だが、千年やってるのにまだ成功していないんだ。お前らじゃ無理、諦めろ」  英斗はムッとしてニードルガンを構える。 「あわわわ、ちょっとそれ痛いからやめて!」  魔王はおびえた様子でうねうねと芋虫のように動いた。 「で、女神を呼ぶにはいったん全人類を滅ぼすしかない……、そういう事だ