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こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第1章 IV 背柱の後屈、前屈を伴う足芯呼吸:呼吸イメージで脊柱緩め

西野流呼吸法:こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 
第1章 IV背柱の後屈、前屈を伴う足芯呼吸:呼吸イメージで脊柱緩め
 
今回は「行雲」という足芯呼吸である。
脊柱の前屈・後屈を伴う足芯呼吸にはこの他に「天翔」もある。
 
呼吸とともに脊柱を前後に曲げる。
西野流呼吸法では呼吸法という呼称だが、実は脊柱のストレッチが多様に組み合わされている。
 
タイトル図は脊柱模型である。30年近く前、東北大学加齢医学研究所で稽古を始めた頃、呼吸法の脊柱の動きに関心を持ち購入した。
この脊柱には多様な筋群が着いている。
タイトル図には「多裂筋」の付着が脊柱に並べ示されている。
この上に広背筋等の体幹筋群がさらに付着する。
呼吸イメージと共に、こうした身体構造群がストレッチされている。
 
 
さて、イメージが足の裏に戻ったら、今度は右足を半歩前に踏み出して、まず右側で前方、後屈、前屈、元の位置と体のバリエーションを変えながら4回足芯呼吸をおこなう。次いで左足を半歩前に踏み出して、同じく4回、計8回足芯呼吸をくり返す。
 
1)      前方への伸びと肩甲骨の開き:「行雲」1/4
 
まず右足を一歩前に出して、足の裏から足首、ふくらはぎ、膝、そして太もも付近で、手のひらを上にして、両手の指を向合わせ、その高さでイメージを上にあげてゆく。
足の付け根、さらに丹田に一杯。そして骨盤内臓を後方へたどって肛門。
そこから上方へ仙骨、腰椎、みぞおちの奥へ。両手は指を向に合わせたまま、それをイメージの高さとして持ち揚げてゆく。
胸椎から肩甲骨の間。両手はその辺で止めて、後はイメージをさらに上方へ。
胸椎から頸椎、後頭部から百会。
軽く呼吸を止めて、イメージを前方へ移してゆき、顔の前、胸の前、丹田に納まる。
 
その感覚を確認して、右足を一歩大きく踏み出、息を吐きながら両手は小指と小指をつけて外旋し、ゆっくりと前方へ伸ばしてゆく(西野流呼吸法YouTube、リンクhttps://www.youtube.com/watch?v=DiJrz5v9egU)。
伸びるにつれて背中の肩甲骨は前方へ引っ張られながら開かれる
イメージは丹田から太もも、膝、ふくらはぎ、足首、足の裏へ。
足芯を感じたら、右足を元に戻す。
 
 
2)イナバウアー姿勢で息を吐く ― 後方への背伸び:「行雲」2/4
次は足芯からイメージを上げながら、膝の近辺で両手のひらは下向きにして、身体の左右の側面から上にあげてゆく。
イメージは同じように丹田、肛門、脊柱と両手の位置に合わせて上にあげてゆく。
肩甲骨から肩の付近で両手は最も左右に広がり、頸椎から百会で、両手の甲が頭の上で相接触する。
両腕は気持ちよく外旋している。
 
そのままの姿勢でイメージの動きは百会から前方へ流れ、顔面、胸の前を通って丹田へ。
丹田に納まった感覚を持って、手の甲は腰に添え、さらに上半身を後ろにゆっくり反らせ伸ばす(西野流呼吸法YouTybe、リンクhttps://www.youtube.com/watch?v=OIJcspGCvJg)。
 
肩甲骨は閉じ気味にして胸を開き、後方へ体を伸ばしながら息を吐く。
2006年トリノオリンピックで金メダルを取った荒川静香選手のイナバウアーをイメージしながら背面を伸ばしてもいい(もっともこの動作は1980年代に確立していたが)。
 
この姿勢で高速スケーティングする運動感覚に驚嘆しながら、イメージは丹田から太もも、膝、足首、足の裏へ。
足芯を意識してゆっくりと体を起こす。


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