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【在日の街・川崎】校庭で焼肉パーティーの衝撃!溝の口・南武朝鮮初級学校で開催される「高津コリアン祭」を見てきた

首都東京から多摩川一つ隔てて隣接する街、神奈川県川崎市。“ギリギリ東京から外れた街”というロケーションがそうさせるのか何なのか、治安が悪いガラが悪いとマイナス要素がやけに強いのが特徴である。特に京浜工業地帯の真っ只中にあるという地域柄か、戦前から多くの労働者世帯が流入していった歴史は、関西で言うところの尼崎や大阪市内のベイエリアや生野区あたりのそれとかぶる。そしてこの街には関西と唯一サシで勝負できそうなガチなコリアタウンが点在しており、有名なスクワッター(不法占拠者)地帯である池上町(群電前)戸手四丁目といった場所もあれば、「おおひん地区」と称する古びた下町コリアン集住地もある。

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しかし今回やってきたのは、同じ川崎市でも臨海部から遠く離れた東急田園都市線溝の口駅である。川崎市の在日コリアン事情は別に臨海部に限った話ではない。多摩川を遡っていった内陸部にも結構あれこれと知られざる歴史を刻んだ場所がある。調布多摩川とか、府中のモランボンとか、あれらは行政的に言えば東京都にあたるが、かつての砂利採取業や河川改修工事などで朝鮮人労働者が云々言われてきた「多摩川」という括りで考えれば連続した生活圏と言えるのではないか。…で、溝の口と言えば駅前の不法占拠マーケット「溝の口西口商店街」なんかもある香ばしい街ですけれども…

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