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【あおなみ線】名古屋のド外れにある、海風キッツイ市営住宅だらけの街「野跡」を歩く【アベック殺人】

いくら時代が過ぎてもずっと語り継がれていく程にキョーレツな“凶悪少年犯罪”というものがいくつかある。特に印象が強いのが昭和63(1988)年に東京都足立区で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」であるが、それと同じくらい残忍性が高く、人々の語り草となっている事件が愛知県名古屋市で同年に起きた名古屋アベック殺人事件である。

無軌道な不良少年グループ6人が遊び感覚でデート中のカップル二人を襲撃して拉致し、あちこち車で乗り回しながら暴行と陵辱を続けて死に至らしめた事件。その具体的な内容はここで書くのも憚られる程に酷い。主犯格の少年A(当時19歳)は無期懲役刑を受けて岡山刑務所に収監され、50歳を過ぎた現在も“塀の中”である。本人はあくまでも“社会復帰”を望んでいるという上記記事…まあなんとも虫のいい話である。今の時代なら二人殺せば大抵は「死刑」だろうに。

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