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沖縄DEEP案内

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日本語の通じる外国、素敵なアウトサイダーアイランド琉球
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【追悼】DEEP案内編集部が勝手に思いを馳せる「唯一神・又吉イエス」

この一ヶ月もの間に「沖縄」にまつわる二人の政治家が相次いでこの世を去っていった。一人は言うまでもなく現・沖縄県知事のまま逝去した翁長雄志氏。米軍普天間基地の名護市辺野古への移設問題で、膵臓がんによって力尽きるまで現職のまま中央政府と真っ向から対立してきた人物である。

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【うちなーぬ闇】沖縄の意識高い系が傾倒する“疑似科学”の総本山が思っていたよりも本格的すぎる件

日本列島から大きく離れた遠隔離島でもある沖縄県。その地理的条件から様々な事柄が本土とは違っていて、いわゆる“ナイチャー”の常識が通じない場面が多々ある。最初はその文化の違いに驚いたり楽しんだりポジティブに構えていられるうちが華であろう。 例えば本土とは違ってスギやヒノキの花粉が飛んでいないので花粉アレルギーで困っている人が春先のシーズンだけ沖縄に飛んできて別荘住まいをしていたり、まあそんな贅沢ができる人間もごく限られるのだろうが、老後の“終の棲家”だったり、はたまたワケアリ

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【真栄原ではなくて】米軍基地が居座る街・宜野湾市のもう一つの盛り場「普天間社交街」を歩く

“沖縄”と聞くと誰もが何となく思い浮かべるものが珊瑚礁が広がるコバルトブルーの海と照りつける太陽の光、そして「陽気で楽天的ななんくるないさー精神のウチナーンチュ」といったステレオタイプだろう。しかし本当の沖縄県民はそんなに世間で言われているほど陽気でも楽天的でもない。沖縄出身の有名タレント「ryuchell」の自殺で、その“リアル”さがより一層塗り重ねられた感がある。 ryuchellに対しては思う事が色々とあった故、記事としてまとめたので気になる方はそちらでも読んで頂くと

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【ざわわ】大阪市の人権文化センターの壁に掲げられていた巨大レリーフのその後を見るためにわざわざ沖縄県「読谷村」まで行った話

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【うちなーぬ団地】あの超有名国民的歌手が育った街…那覇市首里石嶺町の市営住宅「石嶺団地」を歩く

周囲を海に囲まれ、日本列島と中華圏に挟まれた沖縄県特有の事情の一つが“貧困問題”…未だに全国最下位レベルの所得の低さ、離婚率の高さ、子供の貧困率の高さといったマイナス要素の数々が取り沙汰されている。 大阪ベイエリアの貧民窟出身である当方のような者にとっては、海を超えて“内地”へと生活の場を求めてやってきたであろう先祖を持つ沖縄県出身者は幼少期の記憶から刷り込まれるかのように存在していた。小中学生時代にクラスに何人かは沖縄苗字の奴がいたのを覚えている。ベイエリアの市営住宅だと

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【うちなー激裏地帯】那覇の盛り場兼・最暗黒スポット「栄町市場・栄町社交街」のヤバさを知れ【おでん東大殺人事件】

沖縄を旅行する観光客の多くが訪れる、那覇の中心部を貫く「国際通り」。イカニモ過ぎる土産物屋や飲食店ばかりが立ち並ぶメインストリートだが、そこからモノレール牧志駅前の蔡温橋を過ぎて国際通りを東側まで突っ切ると安里十字路と那覇都市モノレール(ゆいレール)安里駅が見えてくる(駅間短すぎ)。ここまで来ると一見の観光客風情の通行人はめっきり減り、地元住民が行き交う風景に変わる。 さて、今回はこのモノレール安里駅に程近い場所にある「栄町市場」ならびに「栄町社交街」という古い市場と盛り場

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【うちなー激裏地帯】もう何も無くなった…宜野湾市「真栄原社交街」壊滅から13年後の姿はどう変わったか(2023年版)

沖縄という土地には独特の“魅力”というか“中毒性”のようなものがある。恩納村あたりにアホ程ある高級リゾートホテルのような場所で何日もボケーっと何もせずに溜まっているだけの上流階級な旅行者には決して分からない世界だろうが、日本社会から爪弾きにされたような人種が集りやすい、悪い言い方では“掃き溜め”という表現にはなるが、沖縄にはそんな人種を寄せ付ける引力が働いている。そうした“アウトサイダー”達が生活の糧を求めてこの地に来る事もあれば、ある種の“癒やし”を求めてリピーターになる者

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【うちなーの遊郭】沖縄県唯一のお風呂屋さん密集地帯「那覇市辻」を再び散歩してきました(2023年版)

全国の裏町・色町を訪ね歩いてきては品のない文章のレポートをつらつらと書き連ねてきた我々DEEP案内取材班。どの土地にもそれなりに思い入れがあるものだが、とりわけ記憶に強くこびりついているのが南国・沖縄に存在する「辻」という土地だ。 琉球王国の尚真王の時代に設置され、四百有余年に亘って続いた「遊郭」があった場所。そこは女性だけによる高度な自治がなされた廓でもあり、「尾類」(ジュリ)と呼ばれた遊女たちが特有の掟を守って暮らしていた。それも昭和19(1944)年10月10日の所謂

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【極左の最前線オキナワ】プロ市民軍団が座り込む名護市辺野古の米軍基地「キャンプ・シュワブ」ってどんなところだ?

ここ最近、日本の隣国の状況について何かと物騒な話題が続いている。その物騒さのレベルも以前とは比べ物にならない感じがしてきている。ロシアはウクライナ侵攻を止めようとせず西側諸国に核兵器をちらつかせて威嚇を続けているわ、中国は我が国に対して挑発的な領海侵犯を頻繁に繰り返している。そして北朝鮮は日本海に向けて立て続けに長距離弾道ミサイルをぶっ放して、日本の領土の真上を飛び越してくる始末。 現在の世界を取り巻く情勢は、東西冷戦時代どころか、第二次大戦後以来の深刻な危機である。「平和

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【沖縄激寂れ商店街】“黒人街”と呼ばれた沖縄市照屋の「コザ銀天街」再訪・2022

全国の寂れた商店街が大好物なのが我々DEEP案内取材班なのであるが、今年は久方ぶりに沖縄を訪問できたこともあって、もう10年以上前に足を運んでいた沖縄本島各地の古い商店街・市場・盛り場をちらほら歩き回っていた。そう言えば記憶に強く残るのが米軍基地が街のど真ん中に鎮座し独特のチャンプルー文化を放っている、地元民には専ら「コザ」と呼ばれる事の多い、本島中部の沖縄市。 ここには主だって古い繁華街が二ヶ所ある。一ヶ所は胡屋十字路を中心とした、ゲート通りや一番街、中央パークアベニュー

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【沖縄復帰50年】慶良間諸島・渡嘉敷島に残る戦争遺構の数々と「アリラン慰霊のモニュメント」を見てきた

今年2022年は「沖縄返還から50年」という節目の年である。昭和47(1972)年5月15日、それまでアメリカ合衆国の統治下に置かれていた沖縄の施政権が日本に返還された。そういう事もあって、NHKの朝ドラも10年ぶりに沖縄が舞台となっている。まあ、こういう時期に乗じて我々も沖縄入りしてきたわけですけれども… それで今回の沖縄訪問では久しぶりに離島へ向かう事に決めた。なぜなら今年の連休はコロナ禍による事業者の事情(コロナのせいで客が減ったから手持ちの車を減らしたけど今年は観光

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【カオス電波】沖縄・嘉手納弾薬庫地区の無法地帯フリーマーケット「ベトナム通り」再訪(2022年版) 

しばらく理由あって筆を取っていなかった事もあって読者の方々には少々ご心配をお掛けしたかも知れませんが、当方は至って健康そのもので何ら問題ございません。今後とも宜しくお願い申し上げます。 それで最近何をしていたかというと、また何か思い出したかのように飛行機で沖縄本島まですっ飛んでいた。どうもあの土地は数年おきにでも足を運ばないと気が済まない。そもそもの県民性なのか反ワクが多いのか何が理由か定かではないが本土と比べてもコロナ感染者率が抜きん出て多い沖縄に、コロナ禍に入ってから初

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【沖縄市】基地の街コザ・戦後最古の赤線地帯!八重島特飲街「ニューコザ」跡を見に行った

当記事は2011年から「新日本DEEP案内」で公開していた記事を加筆修正の上、その後の取材写真を増量して再公開しているものです。 日本国の本土とは違った「戦後史」を歩んできた沖縄県…かつては米軍の統治を受け、極東アジアの“要石”として軍事施設が多数作られ、沢山の米兵達が街に溢れた…そんな歴史の生々しい残骸が未だに見られるのが現在も「コザ」と呼ばれている本島中部の沖縄市。近年まで真栄原社交街と並んで有名だったちょんの間地帯・コザ吉原があったり、ゲート通り付近の盛り場だとか、色

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【観光客の知らない沖縄】港湾労働者とスクラップの街「那覇市曙」の香ばしすぎる町並み

新型コロナウイルスの感染拡大で世の中がピリピリしまくっている昨今、特に観光業が大打撃になっていて大変そうだ。ところが「観光の島」などと言われる南国・沖縄では新たなコロナ患者が出ていない。2月20日に3人目の感染者の存在が報じられたのが最後だ。やはりコロナウイルスの活動は気候に影響するのか…ということで、急に沖縄に避難ついでの旅行をしている放射脳もとい“コロナ脳”な方々まで現れ始めたようだ。 うんざりする程観光客の多い国際通りをはじめとした那覇市内の人口過密っぷりに嫌気が差し

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