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在日コリアン見聞録

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日本社会におけるアウトサイダーの代表格「在日コリアン」見聞録、彼らが生きてきた街の数々、差別をバネにのし上がった成功者の軌跡、“日帝の蛮行”や強制連行を主張する数多の施設、朝鮮学…
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#不法占拠

【川崎と在日】戦後の残照、川崎市幸区「戸手4丁目12番地」多摩川河川敷不法占拠バラック村を見る(2014年)

川崎市幸区「戸手4丁目12番地」の多摩川河川敷、ここに在日コリアンを中心に集住していた不法占拠バラックがあったという話は以前から知っていたが、2007年に立ち退きが終わり、跡地は殆どマンションに建て代わったという情報を聞いていて、もうすっかり殆ど見るものもないと思い込んで行かなかったのだが、先日近くに寄る機会があったのでどんなものか行ってみる事にした。 この戸手四丁目という場所はJR川崎駅から徒歩20分程度で、自転車があれば不便のない距離にある。かつては多摩川の砂利採取事業

¥160

【リアル川崎国】令和になってもまだ現役!首都圏最大の不法占拠スクワッター地帯、川崎市川崎区「池上町」の最近の様子を見てきた

日本全国の都市部には戦後の混乱期…我々が言うところの“戦後のドサクサ”で建てられた「不法占拠スラム」が数多く存在していた。それも昭和・平成と時代が過ぎる毎に存在自体が消えて無くなったり、公営住宅が整備されるなどして生活環境が改良された地域などもある。我が国にある不法占拠スラムと呼べる場所は、もはや絶滅危惧種…殊更、街の新陳代謝の激しい首都圏においては虫の息か… 我々、東京DEEP案内取材班が2009年に初めて紹介した、川崎市川崎区「池上町」もそのような地域の一つとしてよく知

¥300〜
割引あり

【伊丹市】大阪空港に隣接する在日コリアン不法占拠地域「中村地区」は現在どうなっているのか(2020年版)

当記事は「大阪DEEP案内」に掲載されていた、在日コリアン集住地である伊丹市中村地区・不法占拠地域のレポートを加筆修正の上、レポート写真を増量してnoteにて再公開しているものです。 終戦から75年…日本各地にはいわゆる“戦後のドサクサ”で生まれた不法占拠スラムがいくつも点在し、問題が長い間解決されないまま引きずっている。例えば京都にある「ウトロ地区」や「砂防ダム集落」なんかもその一例だが、関西においてはもう一ヶ所、大阪国際空港(伊丹空港)の真隣にもそういう場所が存在してい

¥250

【まだ住んではる】京都市北区「衣笠開キ町」衝撃の砂防ダム内不法占拠バラック村再訪

我々DEEP案内取材班が過去に取り上げてきた全国各地に点在する“戦後のドサクサ物件”とも言うべき、河川敷やら何やらに勝手に家を建てて住み着いた人々が生活を続ける「不法占拠地帯」の数々。関西では宇治市伊勢田町ウトロ51番地に伊丹市中村、首都圏だと川崎の戸手や池上町、色々この目で見て回ってきたが、我々の知る限り全国広しと言えども「砂防ダムの中に家を建てて住み着いた不法占拠者の集落」なんてものは京都市北区「衣笠開キ町」を置いて他にない。 京都の観光名所である「金閣寺」からも程近い

¥280

【宇治市】戦後75年経ってようやく終わりの目処が立ちそうな不法占拠地帯「ウトロ51番地」の様子

昔からDEEP案内編集部がしつこくレポートしまくってきた物件の一つが、戦後の混乱期に在日コリアンが特定の土地を不法占拠して暮らし続けてきたスクワッター地帯の存在。関西にも首都圏にもそういう場所がいくつかあるが、長年の“戦後処理”の結果、一部は不法占拠状態が解消されたり、スラムクリアランスが行われて問題自体が解決した地域もあるにはある。伊丹市の中村地区なんかはその例の一つだ。 中でも京都府宇治市伊勢田町にある「ウトロ51番地」はその手のスクワッター地帯として最も名高い地域だ。

¥170