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在日コリアン見聞録

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日本社会におけるアウトサイダーの代表格「在日コリアン」見聞録、彼らが生きてきた街の数々、差別をバネにのし上がった成功者の軌跡、“日帝の蛮行”や強制連行を主張する数多の施設、朝鮮学…
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#兵庫県

【真・日本の朝鮮】大阪の隣で存在感際立つ「兵庫県のコリアタウン」まとめ

現在、日本国内で「韓国・朝鮮籍」として暮らす、いわゆる「在日コリアン」の人口は約43万6千人とされている(2022年時点)。内訳として韓国籍が約41万、朝鮮籍は約2万5千。その数は日本の人口減少社会に加え、当事者の帰化などによって年々減少傾向にある。今となっては中国人やベトナム人のほうが数が多く、在日外国人の国籍別人口としては第三位ということになる。 在日コリアン人口が最も多いのは大阪府で、その次が東京都。ただ人口比で並べ替えると「大阪、京都、兵庫」の関西二府一県が多いのは

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【神鉄と在日】兵庫県三木市「広野ゴルフ場前」に残る朝鮮人飯場跡を見に来た

戦前から工業化の波に押され、阪神工業地帯を中心に軍需工場、鉄道敷設工事、河川改修・砂利採取といった諸々の仕事を求め日本の統治下にあった朝鮮半島から多くの出稼ぎ労働者や移民が入り込んできた歴史的経緯から、関西は国内で最も多くの在日コリアン人口を占め、今もその名残りを留める街は沢山存在している。とはいえ、ウトロや伊丹中村といった有名どころは散々巡ったわけだし、そろそろこれまで一度も足を運んだこともない場所を求めていた。 そこで今回やってきたのは、兵庫県三木市。神戸市の北西側にあ

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【伊丹市】大阪空港に隣接する在日コリアン不法占拠地域「中村地区」は現在どうなっているのか(2020年版)

当記事は「大阪DEEP案内」に掲載されていた、在日コリアン集住地である伊丹市中村地区・不法占拠地域のレポートを加筆修正の上、レポート写真を増量してnoteにて再公開しているものです。 終戦から75年…日本各地にはいわゆる“戦後のドサクサ”で生まれた不法占拠スラムがいくつも点在し、問題が長い間解決されないまま引きずっている。例えば京都にある「ウトロ地区」や「砂防ダム集落」なんかもその一例だが、関西においてはもう一ヶ所、大阪国際空港(伊丹空港)の真隣にもそういう場所が存在してい

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