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うちなーんちゅ探訪記

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日本本土に移り住んだ沖縄県出身者・ウチナーンチュが暮らす土地の数々を訪ね歩いた記録。大阪市大正区をはじめ全国各地に散在するリトル沖縄を求めて。(奄美諸島出身者・アマミンチュ含む)
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#市営住宅

【沖縄と尼崎】暴力団事務所は排除されても“老いてなお盛ん”なアマの琉球ゲットー「尼崎市戸ノ内町」を歩く(2023年版)

大阪市に隣接し、工業都市として戦前より栄えてきた歴史のある「尼崎市」。市外局番まで大阪市と同じ“06”だし、街の歴史も阪神工業地帯として共に歩んできたお土地柄。とりわけ有象無象のアウトローや流れ者もやってきては治安の悪さでも長年悪評を振りまいてきた。 そんな尼崎の中でも最寄りの鉄道駅からも遠く離れた市街地のド外れにあり、大阪府との境のギリギリキワッキワんところで靴下型の中州地帯が形作られる“陸の孤島”のようなロケーションに沖縄県出身者が集住する“アマの琉球ゲットー”と呼べる

¥450

【おきナニワん】その昔、大正区にあった沖縄出身者スラム「クブングヮー」とは何だ

日本最大級の沖縄出身者コミュニティが形成され、人口の3分の1だか4分の1は先祖が沖縄人と言われている「おきナニワん」な街、大阪市大正区。街のあちこちに沖縄料理屋があったり、玄関先にシーサーを置いていたりする家をフツーに見かけるほどの密度の高さだ。 NHKで放送された連ドラ「ちゅらさん」以降、沖縄観光のメジャー化なども相まって沖縄に対するイメージは概ね良いものに変わった。しかしその昔、貧困から逃れるため本土に渡ってきた彼らの祖先は「沖縄出身者」である事を理由に不当な差別を受け

¥330