Photo by kumika01 詩『蟻』 6 虎井春&蜂芳弌 2024年6月23日 14:44 血管の如く砂場を駆け巡る洞窟の住人、帝国の憲法が刻まれた染色体 震え続ける生体電気。何故 君達は生きようとするのだ。冷酷な黙秘権の膜が弾き返す淡い疑問符。理由なき生者の行進、雪後の街に息絶える光。角砂糖を手に砂場に還り来る洞窟の住人、帝国の言語で組成された碧い血液 忘却された痛覚。何故 私たちは死のうとするのだ。残酷な幸福追求権の語が括り付ける微苦い絶望。理由なき生者の行進、踏み潰された点線の光。 ダウンロード copy #創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #蟻 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート