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ずっと頭の端っこにあった謎のミステリーを書くだけ

注意!

実在した人物から名前を取っていますが、全く本人と関係はありません。

オープニング

キングスポートという街の、端の方にある小さな家に住んでいたスティーブという男が殺された。彼は愛想も良く、周りの住民からも好かれていたため、多くの人が悲しんだ。
しかしこの事件、少し不可解な所がある。
見つかったのはスティーブの死体と血痕、それだけであり、凶器らしきモノは全くをもってなかったのだ。しかし、最も不可解だったのは、
刺されたであろう部分が水で濡れていたのだ。

1.依頼

「それで?この僕に依頼しに来たって事?」
彼の名はダーレス。この街一番の探偵だ。そしてハワード。とても愛想の良いダーレスの助手だ。
依頼主はスティーブの妻アレックス。
「夫は、嫌われるような性格じゃありませんでした。毎日近所の人には挨拶をして、困っている人を見れば必ず助けて、友人の誕生日はメモをしてまで覚えてあげようとするような…」
アレックスが泣きそうになるのを冷めた目で見ながらダーレスは言う。
「…私は愛想というものが何かあんまり理解していないのでそれが愛想というのかは知らんが…これだけは分かる。愛想のいい人間を嫌う奴は腐ったようにいるという事だ。私もその一人だからね。」
ハワードはニコニコしているが、拳がギュッとなった。あ。怒ってるな。
「…とにかく現場を見に行こうじゃないか。」
スティーブ邸
「ぅわぁ…」ハワードが思わず口を開く。
スティーブ氏は1階のリビングで倒れていた。刺されたのは背中。とても鋭い物で刺されたのであろう。そして、濡れている。
「なぜ傷の部分が濡れているのだろう…」
「流石にこれだけでは分からんな。他に証拠は無いのかね?」
ダーレスが警察の人に聞いた。警察は、申し訳なさそうな顔をして、
「すみませんが、証拠はこれだけです。」
「これだからポリ公は…ちゃんと探せて無いだけでは?」
とダーレスが言うと、さらに申し訳なさそうな顔になる。
「ですが、怪しいと思われる人物は見つかっています…!」
「…よし、今すぐこの家に集めろ。」

2.疑い

集められたのは3人。一人は近くに住む芸術家のクラーク、2人目は近くに住むただの住民ロバート、3人目はアレックスの元カノロングだ。
ダーレスはまずクラークに話を聞く。
「君はスティーブと仲が良かったかね?」
「もちろんですとも。よく挨拶しましたよ。私は愛想のいい人間が好きなんでね。」
「ほう…それで確かあなた…氷で彫刻を作る仕事でしたっけ?」
「そうです。」
「まあいい、君は一旦置いておこう。」
ハワードが周りの人にお茶を差し出す。ニコッとしながら茶を渡すハワードにクラークは少しムッとした。次はロバートに話をする。
「あなたの家はこの家の隣でしたっけ?」
「あぁそうさ!それがどうしたんだ!?まずなんで俺はこんな茶番に参加させられてるんだ!?早く帰らせてくれ!!」
「ほう、こりゃ疑われても当たり前かな」
最後にロング。
「アレックスさんの元カノなんですよね?」
「そうですよ?それで嫉妬して僕がスティーブさんを殺したって言いたいのかい?ふざけるんじゃないよ。」
「…まあ、しょうがない。」
と言った後、ハワードは椅子に腰掛け、急に黙り込んだ。全員に緊張が走る。

3.犯人

「分かった。」
ハワードが急に口を開く。
「わかったと言いますと…?」
クラークが聞く。
「もちろん、犯人さ。」
3人がビクッとする。ハワードが立ち上がり、指を高く上げ、指は次にクラークを指した。
「…まさか、私が犯人だなんて言いませんよね?」
「いいや、お前だ。」
「何を根拠に私が犯人だと言うんですか!?」
「まずこの濡れた傷口、おかしいと思わないかね?濡らす必要なんて無いだろう。ということは、何か濡れる物で刺したということだ。

そう、氷さ。

それだけじゃない。お前、愛想のいい人間が嫌いだろ。」
「今の話と何が関係あるんですか!?」
「お前は愛想のいいスティーブが嫌いだった。だから殺したのでは?」
「なぜ私が嫌いだと思ったんだ!?」
「ハワードが茶を出したとき、お前ムッてしただろ。愛想がいい人間を嫌う奴のやる事さ。」
流石のクラークも言い返せなかった。

4.逮捕

クラークが捕まった。聞いたところ、自分の犯行で間違いないという。また1つ、事件が解決し、街が平和になった。

あとがきィィィィィィィッ!

どもおおお、もやしでえええす。
初めて小説描きました。やっぱ文章作るのムズィわ。下手だわ。
まあ、あたたたたたたたたたかい目で見てくれたら嬉しいです。
バイなら!



No Music No Life!!!