信じるか信じないかはあなた次第

どうも、深井業です。

サマーシーズン到来!
とは言ったものの、殺人的な暑さで外に出るのが憚られる昨今。

昔からこの時期になると人々は納涼を求めて色々なことをしているのだが、この時期ならではの手段として怪談が挙げられるだろう。
とは言っても、ホラーに対して1ミリも耐性がない筆者は怪談話で納涼を得るという感覚がわからないし、そもそも苦手だから話のタネもない。

だが、そんな筆者にも一つだけ不可思議な体験談が存在する。ホラーというよりはオカルト寄りで、「お前はクスリでもキメたのか」と言われかねない内容だが、是非聞いていただきたい。


中学生の時分の話である。

ある休日の昼下がり。
うだるような暑さのなか、私は自分の部屋のベッドの上でごろごろしていた。私の部屋は2階にあり、ベッドは窓のすぐそばに配置されていた。

ベッドで横になって窓を見ると、外は雲ひとつない青空だった。

突然、大きな音とともに黒い大きな塊が凄まじいスピードで窓の外を横切っていった。
驚いた私はすぐさま起き上がり窓を開けて外を確認したが、外には何もいない。動物の気配も飛ぶ鳥もいない。羽が落ちているわけでもなく、屋根の上に足跡などの痕跡もない。
目の前の不可解な現象に驚くしかなかった私は、今自分が見たものがなんだったのかを冷静に分析しようとした。

特徴は以下である。

  • 黒い大きな塊。大きさは少なくとも1〜1.5m。もう少し大きかったかもしれない。

  • 翼のような部位を大きく後ろに広げていた。足と思われる部位は人間のそれと似ていて、走っているかのように見えた。(鳥は膝を前に曲げることはできない)

  • 頭部にあたる部位は確認できなかった。体に埋まっているかのようだった。(ウルトラマンに登場する怪獣、ジャミラをイメージしてもらえるとわかりやすいだろう)

  • 大きな音を立てていた。翼を羽ばたかせる音と、鳴き声のような音。

なにがなんだかわからないが、怪異であることには間違いない。
そして考察を重ねた私は、ついに、あまりにも突拍子がなさすぎる結論にたどり着いた。

モスマン。

皆さんはモスマンをご存知だろうか。
体長2m前後。頭はなく顔は体に埋まっている。人間のような四肢を持つが、手は翼になっている。目が赤くギラリと光り、鳴き声を上げながら自動車よりも速いスピードで飛ぶ。
1960年代のアメリカで目撃されたUMA(未確認生命体)である。

その特徴は私が見た怪異とほぼ一致している。
そう、私は、モスマンを見たのだ。


あまりにも突飛すぎて理解が追いつかない方もいるだろう。大丈夫、筆者も何が起こったのか理解できていない。

その時分、学校ではオカルトや都市伝説が流行っていた。もしかしたらその影響で、幻覚を見たのかもしれない。

筆者は未知との遭遇を果たしたのかもしれないし、ただ単に何かを見間違えたのかもしれない。だが今では、その真相は闇の中だ。

信じるか信じないかはあなた次第。