子供だけじゃない「イヤイヤ期」

子どもの成長過程でよく耳にする「イヤイヤ期」。これは、1歳半から3歳くらいの頃に、自分の意思を強く主張し始める時期。

朝起きたくない、ご飯を食べたくない、お風呂に入りたくない。
小さな体で全力で「いやあああああ！」と言う姿に、大人は時に手を焼きます。

そんな話をしてる私は、母と二人暮らしの独身者なんですけどね。

違うんです。

子どもだけがイヤイヤ期を迎えるわけではないんです。

実は、大人にも「イヤイヤ期」来るんです。

社会の中で責任を持ち、日々の生活を送る大人も、

「いやあああぁ！」と叫びたくなる時期が、

ちょくちょくあるのです。

目覚ましのアラームが鳴る朝。

布団の上でアラームのメロディーに耳を傾けながら、今日も一日が始まるのかと、ガッカリする。

起きたくない。
もう少しだけ寝ていたい。

ああああぁ朝とか無理！
昼まで寝たいいいいいいい！

……だだをこねたところで、
寝てるわけにはいかない。

なだめてくれるのは枕だけ。

でも甘えてはいられない。

邪気を振り払って、布団から体を起こす。

「よし、今日も頑張って起きたぞ。私は凄い！」  

一歩踏み出す自分に褒め言葉を送ろう。

出かける支度をしながら、窓の外を見ると、
太陽がじりじりと照りつけている。

暑いやん。
絶対嫌やん。
こんなん出て行くんとか無理やん。
倒れるやん。


こんな日は、エアコンの効いた部屋で一日を過ごしたい。

外の空気はむわっとしていて
まるで熱帯雨林のような息苦しさだ。

や〜だ〜よおおおおお！
ずっと家にいるううううううぅ！

……と、言っているわけにもいかないので、

勇気を振り絞って、玄関から一歩踏み出す。

この勇気、称えたい。

職場に向かう道すがら、足取りは重い。

仕事行きたくないいいいいい！
早く帰りたいいいいいいぃ！

なんだかんだで、職場に到着。

挨拶を交わしながら、
朝から「イヤイヤ期」と戦っている同士の顔を見て安心する。

自分だけじゃない。

そう思うと、大人の顔して働ける。

帰り道、夕焼けが空を染める。
今日もなんとか乗り越えた。

晩ごはんんん～！
めんどくさいいいいいいいいいいいぃ！
洗濯ううううううううぅ……

そんな日々の繰り返し。
頑張りたくない。けど頑張ってる。

大人だって、「イヤイヤ期」過ごしてる。

隠してるだけ。

誰も褒めてくれないなら、自分で自分を褒めて。イヤイヤ期を乗り越える。

大人してるの、本当に凄い。

しかし、子育てしながら、
家族で「イヤイヤ期」は本当に大変だと思う。

自分も相手も
いやああああぁ！
ってなったら多分、
家、破壊するんちゃうん？
ってくらいストレス溜まりそうやもんな。

ほんま、お疲れ様やで。
自分のことしっかり褒めて良いんだよ。

胸を張って戦ってやろう「イヤイヤ期」