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白いアジサイ

東京から引っ越してきて初めての6月。

新しい街にもそこかしこに、アジサイが咲いている。でも、なんだか白いアジサイが多い気がするのは気のせい?

東京にもあったんだろうけど、白いアジサイ。もしかしたら、紫とか赤とか青ばかりに目がいって、目に入っていなかっただけなのかも。

なんで、白いアジサイが気になるようになったんだろう。

引っ越したから? 職が変わったから? コロナだから? 新しい街にそもそも白いアジサイが多いから?

たぶん理由は一つじゃないんだろーなー。


これまでは、毎日色んなことがあって、自分の中にたくさんの色が混じっていた感じ。今の自分は何色?って考える、振り返ることも少なかったのかも。

たぶん、自分自身は”濃い”色だったんだなって。

もともと、一つの色をどこまでも追い求めるというよりかは、色んな色をちょっとずつっていう性格だった。だから、自分の中には色んな色があって、混ざる時もあるし、混ざらない時もあるし、それはそれで楽しい時間だった。

だけど、新しい環境、新しい日常の中で、誰かの色に触れる機会が少なくなったからなのか、どんどん自分の色が薄くなって、どんどん白に近づいていっている感覚がある。

だから、たまに強い色を放っている人をSNSとかで目にすると、これまでよりももっと刺激が強く感じて、疲れることも。

自分って何色なの?

人と会うことがこれまでよりも少なくなって、人から見た自分に触れることが絶対的に少なくなって、改めて自分は何色?って思う。


これまでよりも、空白の時間が増えたことも原因かも。

でも、たぶんこれはピンチじゃなく、チャンス。

36才にして訪れた、久々の自分探しのチャンス。


街中にそっと咲いている白いアジサイを見ながら、そんなことを思った。

晴天の下で見るから、白が余計に際立って見えるのかもしれないけど。これから梅雨がきて雨が多くなったら、紫とか赤とか青の方がきれいに見えるのかも。



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