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おばさん力

”おばさん力”なんて言葉はないけど、おばさんの持つ包容力とか、巻き込み力とか、おせっかい力とか、空気をあえて読まない力に敬意を評して、僕はこの言葉を使っている。


思えば、僕自身かなり周りの人のおばさん力に助けられてきた。


母親がおばさん力の塊みたいな人だったってのもあるんだけど、周りにおばさん力を遺憾無く発揮する人がいると、自分は一歩ひいて楽してた。


母親というおばさん力の化け物みたいな人を小さい頃からみてきたから、自分の中にも小さなおばさん力みたいなものがあって、場合によっては僕自身もおばさん力を発揮する時がある。


自分は時と場合に応じて、おばさん力を使い分けている。

器用って言えば聞こえはいいけど、ずるいって見方もできる。あとは、八方美人なんて言い方もできる。

例えば、人数が多い会議とか、偉い人との話し合いとかでは、自分はおばさん力を抑えている。

そういう場で自分から何かを発信することを控えている。

何も発信しないことで、自分というものを曝け出すのを拒んでいるんだと思う。結局は、人から好かれたいとか、良く見られたいとかいう思いが根底にあるんだろうな。こんな自分は好きじゃないんだけど、長年こうしてきたから中々やめられない。

だから、どんな時にも持ち前のおばさん力を発揮できる裏表のない人のことに憧れる。そういった人は、万人に好かれることはないだろうけど、特定の人との距離の縮まり方が異様に速い。

歳を取れば、段々と万人に好かれなくてもいいかな、って思うのかな。

それとも、このままずるずる八方美人を続けるのかな。

んー悩ましい…。

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