【ヤクルト】Look-Back on Swallows #21 <9/17‐9/26>
こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。
私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第21弾。
今回は9/17‐9/26に行われた10連戦を総括的に振り返ろうと思います。
過去の振り返りは下のマガジンより。
・総評:投手陣の進化と真価!
ということで勝負の10連戦を振り返ってみましょう!
9/17(金) vs巨人 ○8-2 先発:奥川恭伸 7回 1失点○
9/18(土) vs巨人 △6-6 先発:高橋奎二 5回 4失点
9/19(日) vs広島 ○5-1 先発:原樹理 6回 1失点○
9/20(月) vs広島 △2-2 先発:石川雅規 6回 2失点
9/21(火) vsDeNA ○5-2 先発:スアレス 5回 2失点○
9/22(水) vsDeNA ○2-1 先発:小川泰弘 7回 1失点
9/23(木) vsDeNA ○4-2 先発:サイスニード 7回 1失点○
9/24(金) vs中日 ○3-0 先発:高梨裕稔 7回 0失点○
9/25(土) vs中日 △0-0 先発:高橋奎二 7回 0失点
9/26(日) vs中日 ○- 先発:石川雅規 7回 1失点○
なんと勝負の10連戦、7勝3分けで負けなし!!!!
この結果を予想していた人はいたでしょうか?
私は正直なところ、日程もキツいだけに勝ち越せれば上出来…と思っていましたし、この結果は素晴らしい以外の言葉では言い表せませんよね。
村上宗隆の史上最年少通算100号ホームランや史上最年少シーズン100打点、塩見泰隆のサイクルヒット…など打者陣にメモリアルな出来事が多かった10連戦ですが、この負けなしという結果の裏には投手陣の大健闘が欠かせません。
それを証明するかのように、なんとこの10連戦での失点は僅か16。
球場が狭い関東圏の3球場(神宮・東京ドーム・ハマスタ)の10連戦で1試合平均1.6失点は凄すぎます。
ちなみにこの10連戦まででシーズン107試合を消化していましたが、
総得点は472得点(平均4.37点)に対して総失点は411失点(平均3.68点)でした。
※10連戦での総得点は51点でしたが、最後の1試合でその3分の1にあたる16点を上積みしたことを考えると尚更投手陣の頑張りが伺えますね。
ここからは少し先発とリリーフに分解してみていきましょう。
まずは先発。
63イニング12失点で防御率1.71という結果も勿論凄いですが、
QS率80%,HQS率60%(後半5試合は全てHQS!)という数字も凄いです。
また、個人的に注目したのが10戦とも先発が回途中で降板していない点。
当然ながら試合中盤以降はリリーフも準備をしているでしょうが、チーム全体として登板を減らすためには先発陣の”最後の粘り”というものは不可欠ですし、そこで粘り切ったからこそ投手陣全体として負荷を減らすことができ、好成績に繋がっていると思います。
先発投手陣には長いイニングを投げることも勿論ながら、これは今後も継続してほしいですね!
続いてリリーフ。
27イニングで僅か4失点、防御率1.33とこちらもまた凄い数字。
これだけ負けないと勝ちパターンに頼る試合も多くなってしまい、
結果として清水昇とマクガフの2人は共に10試合中6試合の登板となりましたが、どちらも失点せず。本当に頼りになるリリーバーたちです。
また、4失点の内訳は9/17(金)7点リードの9回に浴びたソロHR(大下佑馬)
9/18(土)にその試合まで12試合無失点で来ていた勝ちパ(今野龍太,2失点)
9/23(木)3点差でマクガフ4連投回避の代役クローザーが1失点(星知弥)
…と、どれも仕方ないと思えるものばかり。
先発陣の活躍もあってこそですが、代役クローザー星知弥のように勝っている状況下でも特定の投手だけに負荷がかかりすぎないよう、田口麗斗も比較的僅差の場面で起用するなどの工夫も見て取れます。
また、これは先発の項とも重なる部分がありますが、リリーフ陣も回途中での交代が1度(9/18 8回 今野龍太→大西広樹)しかありませんでした。
どうしても投手をつぎ込みたくなる終盤戦ですが、投手コーチや監督が選手のことを信じることで絶対的な登板数を抑えることが出来ているのではないでしょうか。
先日、伊藤智仁投手コーチに関する記事が出ておりましたが、その中でまさに今年のチームを表すような言葉がありました。
「挑戦していくことでうまくなっていく。目先の結果にこだわって恐れていることが多いので、背中を押していくのが今後も大事になってくる」
「何をビビっている。失うものなんてない。やるしかない」
少しずつ芽吹きつつあるものの2年連続の最下位からまだまだ再建中のチーム。目先の結果に拘らず、あらゆることにチャレンジするチームであって欲しいものですし、今後も新たなチャレンジ、楽しみです!
・PickupPlayer: #3 西浦直亨
今回のPickupPlayerは西浦直亨。
長年ヤクルトのショートを務めていた選手でしたが、
シーズン前半戦は打率が2割を切るなど絶不調に陥り、ルーキーの元山飛優にスタメンの座を奪われておりました。
しかし、中断期間を挟んだ2軍調整を経て復調し、後半戦になって特に相手先発投手が左投手の際にはスタメン出場を増やしております。
この10連戦期間では対左投手が多かったこともあって8試合にスタメン出場しましたが、打率.393(28-11) 1本 7打点 OPS1.026と絶好調!特に9/23(木)のDeNA戦では相手先発投手であり大学の後輩でもある石田健太から先制の3ランホームランを放ち勝利に大きく貢献しました!
正直なところ、今は元山飛優と西浦直亨のどちらが明確に上ということはなく、左右のプラトーン起用を中心に起用していくということで良いのではないでしょうかと個人的には感じています。
特に、パンチ力のある打撃は現在の元山飛優にはない魅力ですからね。
去年は全体的に打線の迫力不足で5番を任されることもあり、必要以上の
・今後の展望
ここまで触れてきませんでしたが、来年も高津臣吾監督の続投が決定しました。そもそも3年契約の2年目でしたし、この成績を残している以上は全くの異論もなくむしろ当然のことでしょう。
今年だけに拘らずに先を見据えた采配、そして何よりあらゆる場面で見せてきた言葉力を始めとするモチベーターとしての振る舞いは、名将の香りすら伺わせています。
でも今年のチャンスを逃すわけにもいきません。まだまだ先は長いですが、高津監督の胴上げを見れることを信じて応燕するしかないですね!
↑アカウント史上一番バズったツイート
さてさて、想像以上ともいえる10連戦を終えて残り26試合。
ここに来てチームとしての強さが出て来ているのも事実ですし、運だけでこういった成績にはならないと自信を持って言えますが、とはいえ出来過ぎな感があるのも正直なところ。
これから多少の揺り戻しもあるでしょうし、きっとどこかで負けることもあるでしょう。それを引きずらずに前へ進み、堅実に勝ちを積み上げていくことが出来れば頂点も見えてくるはず。
来週は勝負の上位決戦6連戦がありますが、まずは今週の6連戦を良い形で進めていきたいですね!ゆだんたいてきおでんたいやき!
ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!
<Special Thanks>