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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #12 <6/8‐6/13>(交流戦振り返り)

こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第12弾。

今回は6/8‐6/13に行われた試合を総括的に振り返ろうと思います。
過去の振り返りは下のマガジンより。


・総評:交流戦勝ち越し達成!

ということで早速6日間の試合を振り返ってみましょう!

6/ 8(火) vsロッテ ●4-7 先発:奥川恭伸 5回 6失点●
6/ 9(水) vsロッテ ○4-3 先発:田口麗斗 6.2回 3失点○
6/10(木) vsロッテ ●1-2 先発:サイスニード 5回 1失点
6/11(金) vsソフトバンク ○1-0 先発:石川雅規 6回 0失点○
6/12(土) vsソフトバンク ○4-2 先発:小川泰弘 7回 2失点○
6/13(日) vsソフトバンク ○6-4 先発:高橋奎二 6.1回 2失点○

なんと交流戦18試合を10勝8敗勝ち越しで終えることが出来ました!

自チームのことだけを考えるとそういう訳ではないのですが、
昨今色々と言われていたリーグ格差といったところも、久しぶりのセリーグ勝ち越しで少しは収まっていくのではないでしょうか。
正直なところ個人的には少し辟易していたので安堵の気持ちです。(笑)


さて、先週のヤクルトに話を戻して。
ビジター6連戦はなんとか3勝出来れば…と思っていましたが、そこで4勝2敗ですので、望外とも言えるのではないでしょうか。


その中で、先週のnoteで「まず先発は最低限5回は投げ切って欲しい」と書いていましたが、DH制の恩恵も受けてか、全員が5回以上を投げ切ってくれました。

その中で唯一炎上した…とも言える奥川恭伸の試合もその後を6回~8回まで吉田大喜が3回1失点でモップアップしたことで、リリーフ陣を使わずに済みました。この吉田大喜の影ながらの働きが先週の4勝2敗をもたらしたといっても過言ではないでしょう。


また、今シーズン初登板となった高橋奎二も見事なピッチングを見せてくれましたね!左の先発投手としては12球団でもトップレベルの出力を誇るストレートを軸に、スライダーとチェンジアップを織り交ぜて効果的な投球が出来ていました。


ということでまだまだ色々と書いていきたいところではありますが、
ここからはせっかくなので交流戦の総評として、主な選手の成績をまとめて簡単に振り返っていこうと思います。


交流戦まとめ。


ここからは交流戦18試合のまとめとなりますので、今まで以上に雑なまとめとなりますがご容赦ください。

まずは先発投手から振り返っていきましょう。

<先発投手 成績一覧(2先発以上)>
小川泰弘:3先発 21回 2勝0敗 防御率3.00 奪三振17 与四球2
田口麗斗:3先発 16回 2勝1敗 防御率3.38 奪三振9 与四球5
石川雅規:2先発 11回 2勝0敗 防御率0.82 奪三振8 与四球0
奥川恭伸:2先発 11回 1勝1敗 防御率6.55 奪三振12 与四球2
サイスニ:2先発 10回 0勝1敗 防御率2.70 奪三振9 与四球7
金久保優斗:2先発 9回 0勝1敗 防御率6.00 奪三振9 与四球5
 (※1先発→バンデンハーク・スアレス・高梨裕稔・高橋奎二)

改めて成績を確認すると小川泰弘のエースっぷりが伺えますね。
交流戦での消化イニング数は12球団で5位タイの21回。そして唯一勝敗が付かなかった6/5西武戦も7回2失点の好投でしたし、何といっても与四球の少なさは流石の一言に尽きます。
BB/9:0.86は交流戦規定到達投手の中で最高の数字でした!)


また、2勝を挙げた石川雅規もまた流石の投球でしたね。
6/11ソフトバンク戦も持ち味の相手打線を手玉に取るピッチングで通算175勝目とし、交流戦での勝利数が最多タイの26勝となりました!

目標としている200勝までは残り25勝。このピッチングが出来るなら間違いなく達成できる、そう確信した交流戦でもありました。

「自分で自分の限界を決めてしまっては絶対にダメだと思います。以前から言っているように、僕は200勝を目標にしています。でも、200勝を目指していたら、185勝ぐらいで引退すると思うんです。200勝を目指すには、やっぱり、220から230勝する気持ちじゃないと。現状維持を目指しているうちは現状維持はできないですから」


続いて救援投手を見ていきましょう。

<救援投手 成績一覧(4登板以上)>
マクガフ:11登板 9.2回 0勝1敗 9S 防御率3.72 奪三振14 与四球2
清水 昇:10登板 9.1回 0勝1敗 9H 防御率2.89 奪三振6 与四球3
石山泰稚:8登板  7.2回 0勝1敗 1H 防御率5.87 奪三振9 与四球0
今野龍太:8登板  7.0回 1勝0敗 5H 防御率0.00 奪三振6 与四球1
梅野雄吾:8登板  7.1回 0勝0敗 2H 防御率3.68 奪三振7 与四球1
大西広樹:6登板  8.1回 1勝0敗 2H 防御率3.24 奪三振5 与四球5
坂本光士郎:5登板  5.1回 0勝0敗 0H 防御率3.38 奪三振6 与四球3
吉田大喜:4登板  8.1回 0勝0敗 0H 防御率3.24 奪三振9 与四球5

マクガフは12球団最多セーブ、清水昇は12球団最多ホールドとなりました!

先発投手がイニングを稼げない中、また接戦も多いため登板数が嵩んでしまっていますが、交流戦での勝ち越しに大きな役割を果たしてくれました。
マクガフ・清水昇共に3被弾というのは改善したい内容ではありますが、まずは良く投げてくれた…といったところではないでしょうか。

※とはいえマクガフは1日で3被弾なので言葉の選び方が難しいです…。笑


そして、勝ちパターンの7回に定着して防御率0.00の今野龍太、火消し役として重要な役割を果たした梅野雄吾の活躍も見逃せません。
特に梅野雄吾について、6/11,12のソフトバンク戦で2試合連続の火消しを成功させたことは、目の前の試合の勝利だけでなく、今後に向けても好材料と言えるでしょう。

↓ 以前の振り返りで”火消し”梅野雄吾に触れておりますので是非に。


リリーフ陣全体として見ても12球団4位の防御率3.29はかなり良い成績ではないでしょうか。12球団中2位のK%(24.31%)と12球団中3位のBB%(7.84%)が示すように、打者としっかり勝負をして抑えていると言えるでしょう。
(※こういった分析を行う際には本来はもう少し要素を分解する必要がありますが、今回はこれでご容赦ください…)


最後は打者成績です!

<打者成績(交流戦 規定打席到達)>
塩見泰隆:打率.307(75-23) 4本 7打点 5盗塁 OPS.901 (18試合 85打席)
青木宣親:打率.344(61-21) 3本 2打点 0盗塁 OPS1.027 (17試合 69打席)
山田哲人:打率.290(69-20) 7本 18打点 2盗塁 OPS.982 (18試合 78打席)
村上宗隆:打率.218(55-12) 7本 14打点 4盗塁 OPS1.039 (18試合 76打席)
オスナ :打率.300(70-21) 1本 7打点 0盗塁 OPS.714 (18試合 73打席)
サンタナ:打率.305(59-18) 1本 5打点 0盗塁 OPS.838 (18試合 70打席)

<打者成績(6試合以上スタメン・規定未達)>

元山飛優:打率.257(35-9) 0本 2打点 2盗塁 OPS.648 (15試合 39打席)
西浦直亨:打率.174(23-4) 0本 1打点 0盗塁 OPS.443 (11試合 26打席)
中村悠平:打率.279(43-12) 0本 4打点 0盗塁 OPS.741 (15試合 53打席)
古賀優大:打率.056(18-1) 0本 0打点 0盗塁 OPS.111 (9試合 18打席)

山田哲人村上宗隆の日本代表コンビが揃って7本のホームランを放ち、(オースティン・岡本和真と並んで)ホームラン王に輝きました!


また、低打率以外は破格の成績を残した村上宗隆はともかく、規定打席に到達した打者陣は軒並み3割近い打率、オスナ以外はOPSも0.8超えと好成績ですね。

ベンチスタートが多かった選手の中にも宮本丈川端慎吾といった切り札的存在も要所で素晴らしい働きを見せましたし、打者陣については大きな問題がないように見えますね。

しかし、得点数は12球団中6位というその割には何とも言えない数字。


その大きな原因となったのが得点圏での成績ではないでしょうか。

上記データの通り、得点圏打率は12球団ワースト。
得点圏での打席数は12球団中4位でしたので、所謂「あと1本が…」といった状況が多かったことが推測されます。

もちろん交流戦のサンプルが18試合であるため、これだけで何かを断定することはできませんが、本拠地とチーム特性を考えてももう少し楽に勝てる試合を増やしていけるのではないかと考えられますね。


最後に1点だけ。
交流戦第2週以降にヤクルトファンの中で大きな話題となったのが、ショートのポジションにおける西浦直亨元山飛優のスタメン起用について。

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6/1を最後に西浦直亨のスタメン起用が6/13までなくなり、一方で元山飛優のスタメンが10試合連続で続いたことで、これまでとは違う起用法のように見えたため様々な憶測を呼びましたね。

私としてはそんな深い意味はなく、相手先発投手の左右によるものでしかないと単純に考えております。
というのもよくよく振り返ってみると、6/1楽天戦の塩見貴洋を最後に、左投手の相手先発は6/13ソフトバンク戦の和田毅までなかったのです。

交流戦第2週以降の相手先発
塩見(左)・則本・瀧中/高橋光成・今井・上間
二木・岩下・佐々木朗希/石川柊太・マルティネス・和田(左)

そして右打者の西浦直亨は左投手を得意にしており、左打者の元山飛優は右打者を得意にしていることからも、相手先発投手の左右で使い分けを行おうとした結果、10試合連続で元山がスタメンとなってしまったと考えられます。

ショートという守備負担の大きいポジションでもあるため、個人的には相手先発に依らない形でも起用分散が行われても良いと考えておりますが、
ここまで偏るとは左右で使い分けを行おうとした首脳陣にとってはある意味想定外だったとも言えるのではないでしょうか。

今後もこういった左右による”良い意味での併用”は続くと思いますし、お互いに切磋琢磨して相乗効果をチームにもたらして欲しいですね!


・今後の展望


今週から交流戦が終わり、リーグ戦が再開します。

交流戦でしっかり勝ち越したこともあり、順位は巨人に並んで2位タイ。
首位である阪神との差は7ゲームと依然開いておりますが、
4位中日との差は5ゲーム、5位DeNAとの差は10ゲームと、昨年最下位のチームとしては順位は良い位置につけていると言えるのではないでしょうか。


ちなみに交流戦開幕前の順位表がこちら。(下ツイート)

首位阪神との差は6ゲームであったため交流戦前より1ゲーム開いておりますが、4位球団(当時の広島)との差は4ゲームであったために、こちらは1ゲーム分離すことが出来ました!

阪神・中日・DeNAは交流戦でも調子が良い印象もありましたが、ヤクルトもしっかりそれに着いていけた何よりの証拠と言えそうですね。とても良い事です。


そして、交流戦ではリーグ内一人勝ちや一人負けが発生するためリーグ内での差が開きやすいのですが、これからのリーグ戦ではリーグ内で勝ち負けが必ず発生します。
つまりは5割キープを基本に大型連敗をしないようにする(※可能なら大型連勝をする)ことが大事だと私は考えております。

そしてヤクルトといえば何かと大型連敗の印象がある球団でもありますが、今年は最長連敗は3連敗(2回)とかなり優秀な成績。
オリンピックブレークまでは残り23試合。ホームでは2勝1敗、ビジターでは1勝2敗をベースにして、まずは残り1か月弱も安定した戦いを続けて欲しいですね。

そして、明日の中日先発は柳裕也

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各部門で1位をひた走る今年のセリーグ最強投手でもありますが、他の球団と比較すると特段苦手にしている感じではありません。

私の振り返りnoteではしつこい程書いておりますが、このチームを引っ張るのは打者陣の活躍があってこそ。
柳曰くヤクルト打線は調子が凄く良いらしいので、先発投手が楽に長いイニングを投げられるように、リリーフ陣の登板を減らせるように、早い段階での打線の大量援護に期待ですね!


ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!


<Special Thanks>
ベースボールキング(@BaseballkingJP)さん
悟@データと野球(@bb_satoru)さん
aozora(@aozora__nico2)さん
交流戦 DATA Lab.(@NpbDATALab)さん


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