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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #17-18 <8/14‐8/29>

こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第17,18弾。

今回は8/14‐8/29に行われた試合を総括的に振り返ろうと思います。
過去の振り返りは下のマガジンより。


・総評:踏ん張り時な”死のロード”

ということで早速2週間強の試合を振り返ってみましょう!

8/14(土) vsDeNA@新潟 <雨天中止>
8/15(日) vsDeNA@新潟 ○4-1 先発:奥川恭伸 7回 1失点〇
8/17(火) vs巨人@松山 ○13-3 先発:高橋奎二 5.0回 2失点
8/18(水) vs巨人@松山 ●2-3 先発:石川雅規 6回 1失点
8/20(金) vs広島 ●4-5 先発:田口麗斗 5.0回 5失点(自責点1)●
8/21(土) vs広島 ○8-3 先発:サイスニード 5回 2失点〇
8/22(日) vs広島 <雨天中止>
8/24(火) vs中日@静岡 ○2-1 先発:高橋奎二 6.2回 1失点
8/25(水) vs中日@静岡 △3-3 先発:石川雅規 5回 2失点
8/27(金) vsDeNA@東京ドーム ●0-5 先発:奥川恭伸 7回 3失点●
8/28(土) vsDeNA@東京ドーム △2-2 先発:サイスニード 6.0回 2失点
8/29(日) vsDeNA@東京ドーム ○5-2 先発:原樹理 7回 0失点○

ということでリーグ戦再開からの10試合を5勝3敗2分けと、上位進出には継続して達成していきたい目標ともいえる5割以上で終えることができました!

その中でも、先発投手全員が最低限の役割ともいえる5回以上を投げるなど、明確な課題であった先発陣が奮闘していることがこの結果に繋がったのではないでしょうか。


…とは言いつつも、この期間は守備のエラーや走塁ミスが目に余るレベルで多く、更には他の上位2チームが停滞していただけに、ちゃんと出来ていれば…と思うヤクルトファンの方も多いのではないでしょうか。
上位3チームでの大混戦が続く中、更には優勝が手に届く位置にいる以上、1試合毎の勝敗で今まで以上に思うことがあるのは仕方ない事とも言えます。


しかし私は、「今の状況をなんとか5割近辺で耐えること」がシーズン終盤での躍進に繋がるのではないかと考えています。

私がそう感じた理由が試合を行う球場について。

現在、ヤクルトはオリンピック・パラリンピックの影響で本拠地の神宮球場で最後に試合をしたのが7/10、そして次の試合は9/11と(エキシビション期間込みで)丸2ヶ月に渡る長期ロードの真っ只中におり、
エキシビションマッチ期間は大阪→福岡→仙台→千葉、後半戦は新潟→松山→広島→静岡→東京ドーム(→岐阜→大阪→東京ドーム→兵庫)と各地を転々としながら試合を行っております。

長期ロードと聞いて個人的に思い浮かべるのは阪神の”死のロード”。

夏の甲子園期間に甲子園球場を空ける関係上、3週間~1か月程度本拠地である甲子園球場を使用することが出来ず、阪神がちょうどその時期に調子を落とす傾向があったことからそう呼ばれていたものです。

※下の記事にもある通り、最近では自宅から通える+空調等の設備が整った京セラドームを使うことが出来るようになったためか、比較的そのような傾向も少なくなっておりますが…。

先述の通り、現状のヤクルトは前代未聞の2か月という”死のロード”超えの遠征をこなしております。
先週末の東京ドーム本拠地のカードで一旦自宅に戻れただろうとはいえ、遠征で移動とホテル生活が続く日々は疲労が溜まっていたことでしょう。

また、疲労面だけでなく練習量の減少も起こっているのではないかと推測されます。昨年の開幕前にヤクルトが遠征続きの中日に練習場所を提供したことが話題になりましたが、遠征続きの現状のチームは設備等含め、思い通りの調整が行えていない可能性が高いのではないでしょうか。

※昨年の開幕前の時期は特にどの球団でもこういった形で貸し借りしていたと認識しています。そういえば今年はそういうことってあったんですかね?


そういった事情も鑑みると、ここを致命傷を負わずに乗り切ることが出来れば、9月からは慣れ親しんだ神宮球場での試合も増えることによって自ずと調子も上がっていくのではないでしょうか。

9月は10連戦含む30日間で26試合(内、屋外球場17試合)をこなす別の意味で過酷な日程ですが、見方を変えると関東圏での試合が19試合もあります。
移動という意味での負担が減る9月に向け、大前提としては怪我人を出さず、調子や勝ち星を大きく落とさずに乗り切る事が求められるのではないでしょうか。



・PickupPlayer: #6 元山飛優

今回のPickup Playerはドラフト4位ルーキー元山飛優

東北福祉大時代は「大学No.1ショート」の呼び声も高く、
"無敗の左腕"こと同期の山野太一と共にヤクルトに入団しました。

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ヤクルト入団後はオープン戦から1軍帯同を続け、シーズンが開幕すると主に対右投手要員として西浦直亨とプラトーン起用されました。
また、後半戦は多くの試合でスタメン起用されていることもあり、現時点でのレギュラーショートと言えるでしょう。

特に、8月に入ってからは10試合で 打率.323(31-10) 出塁率.382 長打率.452 OPS.834と7,8番を打つ打者としては十分すぎる打撃成績を残しております。

また、ショート守備では範囲面(RngR-2.6,300inn以上で9位/13人)に課題がありましたが、本人の努力に加えてプロの打球に慣れてきたのか、こちらも後半戦はそれなりに改善しているように見受けられます。(※これは超主観)

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「股を割って捕らないとプロの速い打球には対応できない」と、股関節の硬さもあって敬遠していた基礎練習に力を注いでいる。

また、現時点での通算成績も
72試合 打率.264(148-39) 3本 16打点 出塁率.333 長打率.372 OPS.705となっており、打席数等の兼ね合いで単純比較は出来ませんが、ここ数年のヤクルトのショートとしては現時点で最高クラスの打撃成績を残しております。

※近年の主なヤクルトのレギュラーショート
2020エスコバー:104試合 .273(377-103) 1本 30打点 .312/.329/.641
2018西浦直亨:138試合 .242(479-116) 10本 55打点 .309/.363/.673
2015大引啓次:96試合 .225(311-70) 5本 41打点 .287/.338/.625

ちなみにこの打撃成績は阪神のショートを長らく務めた鳥谷敬(現 千葉ロッテ)にも近いとのことで、今後のキャリアにも期待が持てる成績と言えるでしょう。

T佐藤輝明やC栗林良吏、DB牧秀悟といった新人離れした選手がいないような年であれば十分に新人王も狙えるような成績なんですけどね…。

レギュラーショートの西浦直亨が不調で再調整を余儀なくされていた中でも、こうやって上位に食らいつけているのは間違いなく元山飛優の存在があってこそです。
まだまだ課題はあれど現時点では十分すぎるほど”即戦力ショート”として活躍してくれていると思いますし、個人的にはもう少し評価されるべきだと感じております!←


また、個人的に更に期待しているのが彼のキャラクター性

2015年優勝の際には「ヤクルトスタイル(スマイル)」といった言葉でチームに一体感が生み出されました。現時点ではゴルシポーズがそれにあたるのでしょうが、元山飛優はそういった良いカルチャーを意図せずに創り上げられる選手だと学生時代の様子からも感じております。

現時点ではまだヒーローインタビューに縁がなく、彼のキャラクターが前面に出し切れていないような気がしておりますが、もしその日が来たら、
優勝に向かっていくチームに対して良い影響を及ぼしてくれると思います。戦力面だけではなく、こういった貢献にも期待ですね!



・今後の展望

補強期間が終了し、いよいよシーズンも佳境に差し掛かってきました。

※投稿が1日遅くなったせいで色々と動きがありましたが、
それについては次回の振り返りnoteにて書きますのでお楽しみに。


今週は首位巨人との首位攻防3連戦、その後はここに来て調子を上げている広島と”ホーム”東京ドームでの3連戦と続きます。

先述の通り、まずは5割をしっかりキープすることを目標に、一つ一つ確実に歩みを進めて欲しいですね。そのためには先発投手の安定したピッチングが不可欠ですし、なんといっても初戦には我らがエース小川泰弘が復帰しますので、ライアンに上昇気流を作ってもらいましょう!


ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!

<Special Thanks>
たいそ(@innerboymack)さん
ARA(@arai_san_28)さん


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