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工事現場あれこれ

最近現場に行って、目についた物を撮ってきたのでご紹介します。

壁つなぎ

こちら、外部足場とコンクリート躯体を繋ぐ『かべつなぎ』です。
右側がコンクリート面ですが、コンクリートの中には事前にアンカーを仕込んでおいて、そこに壁つなぎをねじ込んで固定します。(アンカーの写真は以前にお見せしました)

https://note.com/dee_2020/n/n51026bfb4401 

反対側は、手前に見える外部足場の建地(垂直部材を「たてじ」と呼びます)を「カプッ」とくわえて締め付けます。
この現場の足場は『クサビ式』なんで『単管足場』に準ずる仕様になると思います。

ところで、『単管足場』の壁つなぎの基準、覚えてますか?

単管足場の壁つなぎの設置間隔を、垂直方向5.0m、水平方向5.4mとし、地上第一の壁つなぎが地上より4.5mの位置に設けられていることを確認した。(平成30年)

これは・・・○ですね。

単管足場の場合
垂直方向・・5.0m以下
水平方向・・5.5m以下
1段目は・・5.0m以下 が基準です。

ちなみにこの現場は
垂直方向・・各階(約3.0m)
水平方向・・1スパンおき(3.6m)もしくは2スパンおき(5.4m)
1段目は・・2階床レベル(約4m)
なので、適合してま~す。

貫通スリーブ

これは地中梁を貫通するスリーブの写真です。
手前側が外部で、土で埋め戻します。
奥が建物の下部にあたり、配管ピットとなります。
左の小さめの物は電気配線用のスリーブです。
敷地外の電柱から引き込んだ電線を地下ピットに取り込んで、開閉器盤(製図試験だとキュービクルに繋ぎ込むんですが、規模が大きくないので直接電気の盤に繋ぎます)まで配線します。
地中梁を挟んで、手前が土で奥がピットなので、水が入らないようにしたいです。
そのため、つば付きスリーブを設置しています。

右のちょっと大きめのスリーブは、排水用です。
建物内で発生した排水をピットから外部に出して、最終的には道路の地下を通る下水管につなぎます。
こちらはスリーブの周りに止水ゴムを巻いて、ピットに水が入らないようにしています。

実は、これらのスリーブの高さは地下水位よりも2m以上高い位置にあるため、止水と言っても簡易的なものになっています。
試験的には『鋼製のつば付きスリーブ』でないといけないので、間違えないようにしてくださいね。

コンクリート打設後は、どちらもスリーブの中に配線・配管を通し、周りを隙間なく埋めます。
場所は違いますが、コンクリート打設後はこんな感じになります。

上の写真の左側は、600φの人通孔です。
こちらは『紙製のボイド』を使ったので、穴の内部は塩ビではなく、コンクリートが見えてます。
(地中梁の下部にベニヤ板が残ってますが、後で撤去しました)

複層ガラス

下の写真は見本のために特別に作ってもらったものです。
【FL5+A12+FL6】って書いてありますが、意味は分かりますかね?

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