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傷病等への対処法(2)

実験・実習を実施するにあたっては、普段から安全についての十分な周知・徹底がなされていることが前提ですが、万が一、傷病者が出てしまった時の対処は速やかに、かつ適切に行われる必要があります。
今回は、主に工業科などの専門学科で想定される事故について挙げてみました。

●目に金属片などの異物が入ったとき
・目をこすらずに、まぶたを裏返して清潔なガーゼなどで拭き取る。それでも除去できない場合は眼科へ。(作業時はゴーグル使用をおすすめします。)

●生爪が剥がれたとき
・傷口を洗浄し、消毒する。途中まで剥がれた爪は剥がさず、元の位置にのせ、上から包帯を巻いて病院へ。

●釘を踏んだとき
・釘を抜き、消毒してから病院へ。

●感電
・感電の原因を排除する。電源を切り、電線を乾いた木の棒などで除去する。ゴム手袋やゴム長靴を着用し、自分が感電しないようにする。

なお、感電などで心肺停止状態になったときは、AED(自動体外式除細動器)の使用も有効です。もし学校に設置してある場合には、AEDの保管場所の確認はもちろん、使用方法(救護手順など)に関して十分なレクチャーを受けている必要があるでしょう。

また、定期的に充電してあるのかも確認しておきましょう。万が一、AEDを使用する事態になったときには、救急車が患者と一緒にAEDを持っていくことも考えられます。あとで所在が分かるように、機器には所属校名を入れておいたほうが無難かもしれません。

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