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インテリアな時計2-文字盤制作-

先日書いた「インテリアな時計」で試作してみよう!と思い立ったので早速文字盤を試作してみました。
これから試作品完成まで順番にお伝えしていきたいと思います。
前回のnoteは下記です。


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真鍮製の丸い文字盤(ダイヤル)です。ダイヤルはアルミ製もありますが、今回は真鍮を使います。真鍮を生かすデザインと言えばやっぱりスチームパンク風かな、と思い早速材料を集めました。


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さて、質問です。
一般的に機械式時計の中(ムーブメント)に部品の数はいくつあるでしょう?

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答えは100個前後です。
あの小さなムーブメントの中に、100個ものパーツが詰まっているのですね!

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昔、DEDEGUMOも時計パーツを使ったiPhoneケースを販売していました。
時計職人が毎日ムーブメントを一つ一つ分解しそれをケースにコラージュ&レジン処理と、手作業で行っていましたが本当に大変でした。
残念ながら、現在は制作が追い付かず廃盤になってしまいました。

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私も持っていたのですが、2016年の夏にブラザーズ・クエイの個展で彼らに会いに葉山へ行った際、記念写真撮影でiPhoneを取り出すと、彼(ら)が「ねえ、あれ見て!すごいね」と感動してくれました。とても嬉しかったです!!
(それにしても双子アーティスト、そっくり。)

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今回の古い時計パーツはiPhoneケース制作の時の残りと、それからいつか制作しようと保管していたアクセ用パーツを使います。

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小さいパーツをレジンで接着しながら一つ一つ付けていきます。

ダイヤル制作の際は、実際時計になって針が回る時にダイヤルの装飾に当たってしまうといけませんので、その高さを考えながらつくります。
今回針高は充分にあるので、もりもりとつけていきます。

平たく均等につけるより、高低差を付けて奥行きを考えながら付けていくと小さい時計パーツに立体感が出ます。
今回は着色等しないので、パーツの真鍮色(ゴールド)と鉄色(シルバー)の色の配分も考えながら作りました。

あ、そうそう。余談ですが、今書きましたように時計パーツは真鍮と鉄でできています。鉄は磁気帯びします。ですので、アナログ時計は電化製品の上においてはいけません。携帯やパソコンの上などにおいて置くとおいている間は正確に動かず、話すと動き始めますがこれを繰り返すとやがて帯電して時計の精度が狂ってきます。時計はこういったものから5センチ以上は離して保管しましょう。見落としがちなのが、バッグの磁石の留め具。これも注意です。
磁気帯びしてしまったら修理のできる時計店さんなら磁気抜きしてもらえるはずです。


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ある程度パーツをつけたら、時計ケースから外した文字盤をお手製の目盛りゲージに合わせます。
次に「12,3,6,9」の数字を貼ったパーツを正しい位置に付けます。

時計ケースを外してみると、ケースと文字盤が重なっている部分がとても多いことに気が付きますね!
とくに今回の時計ケースは特注仕様デザインなので、幅があります。ここにパーツを貼ってしまうとケースに入らなくなるので注意です。
また、中心の針が付く穴が開いている周りは盛りすぎるといけませんので、これも注意です。

数字を付けた後も、バランスを見ながら更にパーツを重ねていきます。


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はい、出来ました~!
これで明日、時計職人さんに渡して針を付けてもらいますので、仕上がったらまたお見せしますね。


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置時計の足の部分は、サイズを決めたので部材屋さんへ発注済みです。
これが来たら、工房でバリ取りして時計本体にロウ付けします。
これも後日お見せします。

ヴィンテージ風にしたいですが、真鍮はそのままですと緑青(真鍮のさび)が出てしまいお手入れが大変になってしまうので、使いやすさを考えて真鍮古美鍍金をかけようと思っています。

今日はここまでです。
次は針が付いた状態だと、どんな感じになるのかお見せします。どうぞお楽しみに~!


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