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【決算分析①】2929ファーマフーズ21.2Q

こんにちは、でーでです。
本日は僕の保有しているイチ押し銘柄ファーマフーズ2Q決算について分析したいと思う。

今回の決算を一言でいうと
“事業の好調さが伺える好決算”


まずは簡単に会社概要整理

■ファーマフーズとは?

医薬 (Pharmaceuticals) + 食 (Foods) の融合「ファーマフーズ」(Pharma Foods) を目指し、健康維持と生活の質(Quality of Life)の向上に役立つ機能を明確に持つ食品素材を創造する会社。

卵のもつ生命力に着目し、その成分などで医薬、機能性素材開発を行っている。

■3つの事業

バイオメディカル事業
機能性素材事業
通信販売事業


では決算内容みていきましょう

■2Q連結業績(累計)

売上高 203億円
営業利益 -8,100万円
経常利益 -4,900万円
当期純利益 -4億円

(事前アナウンスとの比較)
2/15発表の2Q業績修正予想

売上高 203億円
営業利益 -8,400万円
経常利益 -5,200万円
当期純利益 -4億円

事前アナウンスと比較して見ると営業利益300万円、経常利益300万円と共に利益面の赤字幅が縮小する形となった。

ホルダーなら当たり前の事象だが念の為補足として

ファーマフーズの主力事業である通信販売事業は「通期黒字モデル」を採用。上期に広告宣伝費による集中投資、下期で利益回収するというビジネスモデル。

なので上期(1Q-2Q)は広告宣伝費大幅計上の為利益が赤字となっている。

ちなみに今回の広告宣伝費は131億円ほど、前年同期比176.9%増と過去最大規模の集中投資を行っており、同社の攻めの姿勢が伺えるのではないだろうか?

ポイントは過去最大規模の集中投資を行なったにも関わらず利益面の赤字が大幅縮小した点。


通信販売事業の好調な売上が利益早期回収に繋がった。事前の業績修正と今回発表のさらなる赤字縮小を見る限り、会社の予想をはるかに上回るペースで売上が伸びていると個人的には推察している。


それを物語るのが3ヶ月業績

■2Q 11-1連結業績

売上高 120億円
営業利益 13億円
経常利益 13億円
当期純利益 9億円

と過去最高益を叩き出している。

上期は集中投資、下期は利益回収

否が応なしでも次の3Q決算の期待感が湧いてくるのが率直な意見。
株価が投資家の期待で押し上げるなら今年中に大台4000乗せ、いやそれ以上も見えてくると思う。

結局のところ株価は需要と供給であり、買いたいと思う人が多ければ上がるし、少なければ下る。
そんなことは当たりだが、ある種、会社側のアピールも必要であり、投資家が喜ぶ材料をコンスタントに提供しているかどうか?というのも会社の好調さを測るバロメーターの1つとして見ている。

会社が向い風じゃ良い材料もでませんからね笑


やや脱線しましたが、次はセグメント別業績と気になった部分を抽出したいと思う


■バイオメディカル事業

売上高 3.3億円(前年同期比187.5%増)
セグメント利益 1.7億円

なんといっても田辺三菱製薬㈱とのライセンス契約締結による契約一時金3.2億円の計上が大きい。
しかも今後はその開発段階に応じたマイルストンの支払い受けとり、全世界における販売額に応じたロイヤリティ + 販売マイルストンの支払いを受けることになるという。


■機能性素材事業

売上高 11.5億円(前年同期比15.0%増)
セグメント利益 3.2億円(前年同期比13.5%増)

①主力商品「ファーマギャバ」は堅調
機能性表示食品制度におけるGABAの届出件数434件(1月末時点)、採用実績1位を維持し、主に食品メーカーなどで受注拡大

②OEM事業で3.0億円(前年同期比126.8%増)の売上
主に国内を中心に機能性素材を配合したヘルスケア企業向けダイエット食品への製品供給の増加

③美肌素材「Cerepron(セレプロン)」2,500万円(前年同期比146.8%増)の売上と中国で需要増加中


■通信販売事業

売上高 189.0億円(前年同期比254.7%増)
セグメント損失 -2.3億円

①話題の爆売れ商品「ニューモ育毛剤」は111.5億円、「ニューモサプリ」は18.1億円の売上。また同時購入する比率がアップしており、顧客単価向上に寄与とシナジーを生む結果に

※ニューモ育毛剤はわずか2年でヘアケア市場で売上No.1を達成。累計400万本突破。

②ヘアボーテエクラ「ボタニカルエアカラー(染毛剤)」の新規獲得に注力。

定期顧客件数 132,529件(21年1月末時点)
※2020年10月時点では73,517件とわずか3ヶ月で約2倍に増加


セグメント別は以上です。

総評すると3つの事業それぞれが好調に推移した結果、今回のQonQ過去最高益に繋がったというところ。

企業として最高の状態なのは言うまでもなく、急成長フェーズ真っ只中のようだ。


■21年7月期連結業績予想の上方修正の可能性

公表している21年7月期連結業績予想
売上高 400.1億円
営業利益 20.8億円
経常利益 21.4億円
当期純利益 14.0億円

今回の2Q11-1決算の業績、セグメント別事業の報告を見る限りかなり期待してもいいのではないでしょうか?

仮に2Qベースの売上をそのまま3-4Q続いたとしても上記の連結予想を上回ってしまいます。

単純な発想なので実際にはそうもいかないと思いますが、何度も言うようにファーマフーズのビジネスモデルは通期黒字モデル。下期(3-4Q)は利益回収期になるので、なんなら2Q業績をさらに上回る数字がでてもおかしくないと見ます。

ファーマフーズは過去3年間最低でも年2回上方修正を行っている。これは通期黒字モデルという独特のビジネスモデル故に正確な業績予想が困難なのではと感じる。

まああくまで過去の傾向なので鵜呑みにはできない。どちらにせよ業績を追いながら投資判断をやっていきたいと思う。期待は○で笑


医薬と食という唯一無二の事業で新たな価値を創造しチャレンジし続けるファーマフーズに、ホルダーとして今後も目が話せませんね。

Be Bold ~リスクを恐れずに大胆に~


それではまた!



最後に21年度にでた材料まとめてみました。

1/26 田辺三菱製薬㈱との抗体医薬に関する独占的ライセンス契約締結

2/2 ニューモ育毛剤、ヘアケア市場で売上No.1達成

2/4 東証一部指定承認

2/12 世界的食品原料メーカー、愛Kerry Groupとヒアルロン酸産生促進原料「HAS-II」のグローバル展開で業務提携

2/12 医薬品通販市場へ参入 第1弾として第3類医薬品「ハスファイブ」を販売開始

2/15 2021年7月期第2四半期業績予想の修正

2/18 ニューモ育毛剤400万本突破

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