見出し画像

10年後の君へ…

注)これは今から10年前の文章です。


最近、年代のギャップについてよく考える。

「年の差を意識するから年を取るんだ。

年齢なんか意識しちゃいけない!」

…と言うご意見を聞くのだけれど、
「年齢を意識しない」ことを

「意識的にする」というのは、
ただの無駄なあがきでしか
ない気がする。



などと愚痴っても仕方ないので
意識して自分と20〜30代のデザイナーとの

「年齢的ギャップ」を眺めてみた…。


すると気づくことがある。


若い頃の苦労はきっと未来の糧になる!とか

敢えて誰もやらないことをやらなきゃ!
とか
ともかく頑張れ!とか…

これらの考え方は今は助言にならないのだ。

私の年代はこれらの言葉でハッパかけられ、
奮起させられた。

実際の将来設計もなんとなく立てられた。

自分はそうだった。だから…
同じ言葉を次の世代へかけようとする。



でもどうやら随分時代が変わったようだ。

大きく違うのは、
未来への楽観が悲観へ変わったこと。

「明日は今日よりもっと良い日」とまでは

さすがに思わなかったが、頑張った報いは
それなりにあったように思う。

積み重ねたものは反映されていた気がする。



しかし、今はその設計がままならない。

マメに動いたり、学んだりしても
勤め先は経験者を探してる。

経験を積み重ねようにも、
積み重ねるチャンスすら見つけにくい。

チャンスが無いから、
経験者になれない。

イライラする。。。

そうか!
あのオヤジどもが大した仕事もせずに
大金かっ喰らっていやがるから、
オレ達の仕事が無いんだな!



かくして励ますどころか、
目の敵にされてしまっている私。

別に襲われた訳ではないけれど、

妙に居心地が悪い。
大金を手にした覚えもないのに(笑)



でも、若い連中はそういうけど、

オレだってえらく計画が
狂っちまったんだよ…とか言いだすと、

反感を買いそうなので…

といった文章を書きつけたのが10年前。
あれから何も変わってないと思う。
ただひとつ気がついたのは、
世代間の分断は10年前から始まってた…
と言う事でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?