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ある晴れた日の午後、数ヶ月に終ったチラシデータをクライアントにPDFで送って欲しいと営業より連絡がきた。

「次回も頼むとか言ってたくせに連絡無かったな」

こんな状況で前回のPDFを要求された場合、理由は明快だ。
クライアントは他社へ発注するつもりなのだ

PDFファイルを渡すと言う事は、ロゴから写真から色指定から全ての情報を他社へ手渡すということだ。デザイナーなら誰でも危険極まりないと思っていること。

営業はそんな事を知っているのか、いないのか…いつもの脳天気な声で、早めにメールでクライアントへ送って下さいね〜
…と電話をしてくる。

これがクライアント貢献のつもりなんだろう。。。間抜けな奴め!いつもなら、だまって言う事を聞くのだけど、そのノー天気さがあまりにもカンに障るので、私は、彼らに天罰を与えてやるつもりでPDFに呪文をかけた。

呪文つまり、PDFをプリント以上の行為をする場合、パスワードが必要な設定をしてやったのだ。

しばらくすれば、クライアントに急かされた営業が、パスワードを聞いてくるだろう。その時彼はこの恐ろしい呪文を知る事になる。

その呪文の文字列は…

「CHOSAKUKEN-SHINGAI」

そのほかにも各種おまじないがある。
白抜き文字にオーバープリント設定をするとか、
電話番号を一文字打ち変えるとか…

まあ、データそのものをいじるのはどうかと思うのだが、良い子はマネしちゃいけないよ。


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