FOMCを直前に控え、相場は様子見。揉み合いの中でも、NUPLは0を回復!!!
ビットコイン価格
BTC/JPY 日足チャート
アルトコイン価格
前週からの動向
ビットコイン(BTC)は1か月ぶりの高値を付けた7月20日からは反転、軟調な展開となっている。
26~27日に開催されるFOMCを直前に控え、リスクオフでのポジション解消が主な理由と思われる。
市場予想では75bpsの利上げ幅が大多数となっているが、サプライズで100bpsの利上げが行われた場合、失望売りによって続落となる可能性もある。
直近高値を切り上げる場面でも上昇は限定的であり、上値の重たさが伺える相場だが、6月の急落時以降は安値を割ることはなく、短期チャートで見ると価格の盛り返しともとれる。
1点、注目していただきたいのは、ビットコインのNUPL(純未実現損益)の指標だ。
NUPL(Net Unrealized Profit/Loss)は、市場全体の収益性(= 時価総額ー実現時価総額)が時価総額に占める割合を示した指標。0(ゼロ)を超えていると、現在価格が市場全体のおおまかな参入価格を上回っていることになり、投資家が含み益を抱えていることになる。
このNUPLが先週の価格上昇により0のラインを上抜けた。過去のデータを見ると、NUPLがマイナスから0を上抜けたとき、上昇相場に反転したことが多くあったことで、今回も底打ちのポジティブサインになるとの見方もある。
上記のサインから、FOMCをネガティブサプライズが出ずに無事通過できた場合、上昇相場に戻る可能性は十分にあるだろう。
他金融市場
米国の株式市場は先週、好転の可能性が疑われる中、堅調な上昇で締めくくられた。
バンク・オブ・アメリカの調査によると、大手ファンドの現金保有割合は9.11以降で最高レベルに達しており、株式保有割合は2008年のリーマンショック以来の最低レベルになっているとのこと。
ファンドのポジションは先安感を表す一面になるが、逆に現金保有分だけ買いの余地があるとも考えられるのではないだろうか。
不透明感が払拭され、相場が回復を始めた際に乗り遅れないよう、市場をしっかりと見極めたい。
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Author: Flow Trading and Liquidity Strategy Desk
筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト
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