見出し画像

ビンテージシルバージュエリーデザイナー JORMA LAINE(ヨルマレイン ・ヨルマライネ)フィンランド

今まで色々なところで、北欧デザイナージュエリーの思いを述べてまいりましたが、今回はnoteに色々なデザイナーの紹介をしていきたいと思います。

画像1

今日ご紹介したいのは、フィンランドのデザイナー、JORMA LAINE(ヨルマレイン ・ヨルマライネ)。15年以上昔、ロンドンで初めてヨルマの作品に出会って、そのとき「ヨルマレイン 」と教えてもらったので、そのまま今日まで「ヨルマレイン 」と呼んできましたが、ふと日本では「ヨルマライネ」と呼ばれていることに気がつきました。フィンランドでは「ヨルマライネ」と発音するそうです。私がずっと「ヨルマレイン」と呼ぶから、仕入れのときのフィンランド人たちも「ヨルマレイン 」に合わせてくれていたのだと思います。ややこしいですよね。なおで、ヨルマと呼んで参りたいと思います。

画像2

KULTATEOLLISUUS(クルタテオリスス)の当時のカタログのヨルマとデザインしたジュエリーたち。

JORNA LAINE(1930-2002)ヨルマは、フィンランドトゥルクのアートスクルール、そしてジュエリー工房KULTATEOLLISUUSの学校で学んだのち、1963年から69年までKULTATEOLLISUUS、1972年から1980年代ごろまでTORUN HOPEAでジュエリーデザインを担当しました。1950年代にはKULTASEPPAや SALOVAARAでも働いていたそうですが、見たことがないので、どんなデザインをKULTASEPPAや SALOVAARAで作っていたのか気になってます。

画像3

フィンランドのジュエリー工房TURUN HOPEA(トゥールンホペア)でヨルマがデザインしたシルバージュエリーたち

ヨルマはフィンランド郊外の森に住んでいたそうです。ヨルマのデザインの特徴の1つは、木々や花、水、太陽、空、光といった自然を感じさせるフォークロアでプリミティブなモチーフを抽象的に独自の造形に昇華したジュエリーデザインです。時には妖精のような人が登場します。

画像4

大地や、水面、地平線と共に、妖精のような人が登場するデザイン

もう1つの特徴的なデザインは、幾何学の連続をモチーフにしながらも、丸みがあったり、不規則なコンストラクションから成るヨルマ特有のジュエリーデザインです。

画像5

丸や四角の連続、丸みをおびた四角や台形型の丸など。幾何学的でありなgらも、自然界に見られる結晶のよう。
画像9

1つ1つの作品のストーリーを語り出すと止まらなくなるほど、想像力を掻き立てる造形は、小さな彫刻作品、アート作品だと思います。

7月3日(金)から5日(日)の東京表参道ギャラリーニイクで開催する「デコパージュ19周年フェア」にてお披露目予定のヨルマレイン のペンダントをご紹介。

画像6

手や工具、道具のようなモチーフ、抽象化された人などを見つけることができるデザインのネックレス

画像8

小さなメダリオンの中に、抽象的な線で描かれる人が2人並んだような模様のペンダント

画像10

フィンランドの雑誌のヨルマの特集ページのようです。何が書いてあるのか解読できず。。。

画像11

ヨルマの作品や、見たり飾っているのも素敵なんですが、身につけて、人の動きが加わったときに、光の反射やモビール的な揺れによって、完成するデザインだと思います。ブロンズ作品も多いのですが、デコパージュではシルバー作品を中心に揃えています。なお、作品の解説は私独自の解釈なので、実際にヨルマがどういう気持ちで作ったのかはわかりません。一人一人が好きな解釈や思い入れで愛でることができる作品たちだと思います。15年以上お取り扱いしてきて、よく出てくるデザインもある一方、1度しか出会わなかった作品も多いので、一期一会の気持ちで接しています。

画像11

画像12

デコパージュ19周年フェア 
7月3日(金)から5日(日)
場所 ギャラリーニイク(東京)
東京メトロ 表参道駅 A2出口より徒歩2分
住所 東京都渋谷区神宮前4-2-19 
営業時間 13時から20時(最終日のみ13時から16時まで)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?