静岡ロス

今日は秋晴れ。

長男が静岡から東京に戻り、二週間が過ぎた。
一年間、いや一年半居なかった人間一人のスペースを生み出すのが思いのほか大変で夜な夜な片付けをしている。
離れている間に長男はだいぶ大人になり、私はその分老いた。
40半ばの程よくガタがきた身体でトリプルワークをこなすのはなかなか大変で、今朝もやっと起きて、シャワーを浴びて、なんとか人間らしくなった次第。

通勤途中の橋の上から、富士山が見える。

長男が静岡へ行ってしまった時はあまりの呆気なさにざわざわと落ち着かず、時間さえあれば長男はどうしているのか？…と考えてばかりいた。長男は小児がんや発達障害、etcと盛りだくさんの育児だっただけに、手を離れる日を想定していなかったのだ。

案の定、静岡で働く長男は何度かトラブルを起こし、仕事帰りや早朝に慌てて新幹線に飛び乗ったこともあり、その度に富士山の変わらなさとその大きな存在には助けられた。
ぶっちゃけ夫よりも。

あぁ、富士山が見たい。
此処からじゃなくて、大きな大地に抱かれて、麓から富士山を拝みたい。