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発達障害を和らげる方法

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ASD/ADHD当事者の実体験をもとに、発達障害の生きづらさを軽くするコツを紹介中。
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#障害者雇用

発達障害でも転職を決めることができました!

またもや1か月ぶりの更新となりました。 前回もお伝えしたとおり、勤務先が事業再編されたため、この年末も忙しさで揉みくちゃにされていたのですが、 「これをnoteに書かなければ、年は越せなァァァーーーい!」 ……という報告があって、渦中からひょっこり顔を出します。 実は来春、転職することになりました。  今よりも自宅に近い職場で、勤務時間も短くなるのに、何と給与はアップします! しかもテレワーク制度があるので、通勤も楽になりそう。これまでと同じ人事のため、経験も活かす

発達障害でも働きたい…仕事・就職のまとめ

発達障害は別名、発達凸凹と呼ばれています。なぜなら、得意なことと不得意なことの差が激しいからです。たとえば、PC作業は寝食を忘れるほど集中できるけれど、接客は臨機応変に対応できずにフリーズしてしまう……という具合にです。 仕事の向き・不向きが激しい当事者が、向いていない職業に就くことは、息を奪われるように苦しいことです。しかも、「何でそんな簡単なこともできないの?」「怠けているんじゃないの?」と周りの人から言われてしまうと、苦しさに拍車がかかります。さらに自分を追いつめてし

発達障害をオープンにして働くか、クローズにして働くか、それが問題。

私は約8年前、発達障害の診断を受けました。手帳を交付された後に、発達障害に特化した就労支援施設で、自身の転職活動について相談したときのことです。 「オープンとクローズ、どちらで就職しようと思っていますか?」 相談員の方からそのように質問されて、きょとんとしてしまったことがあります。 障害を企業に開示して就職する(オープン就労) 障害を企業に秘密にして就職する(クローズ就労) 障害がある場合、働き方には以上の2つの選択肢があると、話の流れから気づきました。 確かに発

日本で発達障害者として雇用されている人の数は?

発達障害者は一般的に、日本の全人口の1%程度いると言われています。全人口が約1億2000万人なので、その1%は約120万人ですね。軽度の人も含めると、もっといるのではないかと思います。そのうち、実際に診断をされて障害者雇用で働いている人は、何人くらいいるのでしょう? 私自身、発達障害をオープンにして就職いるので、自分と同じ立場の人はどれくらいいるか気になります。当事者ですでに障害者雇用で働いている人や、これから働こうとしている人にも参考になるかもしれないので、厚生労働省の調

自閉症スペクトラム(ASD)の人に芸術家の仕事は向いているか

自閉症スペクトラム(ASD)やアスペルガー症候群の人の適職について、本やインターネットで調べていると、時々疑問に感じることがあります。そこには何故か、「芸術家」と書かれていることが多いのです。 前回紹介した「アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク」(テンプル・グランディン/ケイト・ダフィー:著)にも、芸術家として成功した当事者の体験談が載っています。 前回の記事はこちら↓ しかし、英国の児童精神科医であるローナ・ウィングさんによると、ASDには三つ組みの障害

3つの思考タイプ別・ASDの適職と仕事へのアプローチ方法

自閉症スペクトラム(ASD)の人にとって、どのような仕事を選ぶかは、まさに死活問題。得意・不得意の差が激しい当事者にとって、苦手なことばかりを強いられる職種は、長く続けることが難しいからです。 ここでは、『アスペルガー症候群・高機能自閉症のハローワーク』(テンプル・グランディン、ケイト・ダフィー:共著)を参考にしながら、ASD当事者が適職を選ぶポイントを紹介します。 テンプルさんは、脳を3つのタイプに分類して、それぞれのタイプが得意なことを生かしやすい職種をリストアップし