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発達障害を和らげる方法

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ASD/ADHD当事者の実体験をもとに、発達障害の生きづらさを軽くするコツを紹介中。
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#HSP

敏感で繊細…HSPの私が転職してよかったこと

私が会社勤めを続けるにあたって地味に必要なもの……それは耳栓。 HSP(*1)のため、周りからの刺激を過剰に受けやすいからです。職場がガヤガヤしていると仕事に集中できないし、イライラしている人が側にいると居心地が悪くなります。結果、内臓が雑音にまみれているんじゃないかと思えるほど、疲れが溜まってしまうんですよね。 私の周りにうっすらと繭のようなバリアを作るため、耳栓は欠かせません。 そんなバリアをドーンとぶち壊すような事件が、昨年の秋に勃発しました。勤務先の事業再編です

発達障害は見えない障害…当事者がヘルプマークに思うこと

最近、不思議と、赤地に白十字が描かれたヘルプマークをよく目にします。 ヘルプマークとは、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の人にそれを知らせるマーク。東京都がはじめたこの取組みは、今や全国的に広がりつつあります。 私は週5日、電車通勤をしているのですけど、1〜2日に1回はヘルプマークを見かけていますね。内閣府の調査によると、日本における障害者の割合は約7.4%(平成28年現在)。ヘルプマークをつけている人と毎日のように道ですれ違っても、何らおか

繊細で敏感すぎて疲れる人に…予想外に心を癒すひとつの方法

心、疲れていませんか? 発達障害やHSPの特性があって、繊細な人にとっては、現代社会は特に生きづらいと思います。 パソコンやスマホに向かうことが多く、デジタル疲れを起こしている。 人とのコミュニケーションで、必要以上に気疲れしてしまう。 周囲の人から軽く扱われているようで虚しい。 敏感だと、周囲からの刺激や感情を察知しやすいです。うまく受け流せればいいのだけれど、優しさゆえに抱え込んでばかりいると、疲労が溜まりに溜まってしまいます。例えるなら、そう、ゴミ箱から無残に

自分を受け入れるには環境づくりから始めてみよう

自分が持って生まれた特性については、得意なことも苦手なこともひっくるめて、ガンとして変えられないものですよね……「三つ子の魂百まで」という言葉もあるくらいです。 「自分の嫌な部分も受け入れることができたら、ラクになるかも」 そう思っていたとしても、そもそも「自己受容」という感覚自体、よく分からないことはありませんか?抽象的な言葉が不得意な人にとっては特に、アバウトすぎてピンと来ないのも無理ありません。 私には発達障害があり、受け入れ難いほど欠点も多いため、自己受容につい

ASDのぐるぐる思考は同じ曲をリピートしている感覚に似ているかもしれない

自閉症スペクトラム(ASD)当事者はこだわりが強く、同じ行動を繰り返したがる傾向があると言われています。いつも同じ服を着ないと気が済まなかったり、日々のルーティンワークが崩されるのを嫌ったりするなど…… ASD当事者の私には、そこまで激しいこだわりはないのですが、ネガティブな思いがいつまでも頭の中をめぐることがあります。いわゆる「ぐるぐる思考(反芻思考)」ですね。それはあたかも、同じ音楽を何度も何度も聴いている状態に似ています。 「ASDの人の脳のなかって、例えるならどん

発達障害、聴覚過敏、不眠…そして気づいた大事なこと

発達障害の人のなかには、聴覚過敏で悩む人も少なくありません。私もまさに、そのうちの一人。聴覚過敏があると、ふつうの人なら当たり障りのない物音でも、異常に大きく聞こえたり、苦痛に感じられます。 発達障害を理由に無職になった約7年前、やはり音がうるさくて不眠になったことがありました。その時に得た大事な気づきを、ここで紹介いたします。同じくこの特性で眠れなくなるほど困っている人に、読んでほしいです。 無職のストレスから不眠症に私が発達障害の診断を受けたのは、コールセンターで働い