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引越し日和

思い返せば、引越しの日はいつも晴れ。予定外の出来事が起こると途端に頭がこんがらがってしまう私に天気の方が配慮してくれてるのかもしれない。空にまで気を遣わせてしまうなんて申し訳ない(笑)。

来月初めから東京で暮らす事になった娘。でも卒業式(大々的なものはなくなったとのこと。寂しい)まで、それまでやってきたワークショップの仕上げが残っているので引越しの細々したことに全く手が回っていない。連日の作業も大変なのにその合間を縫って友達付き合い(ランチとか呑みとか)もこなしていて引越しの優先順位はどんどん下がって行く。まぁ、無人島に行く訳じゃないので何とかなるのだけど、親としては放っておく事も出来ず…今日は大型家電の荷受けに東京に来ている(現在進行形)。


そんな今日。空は澄み切った青。数年前の父の告別式もこんな春の青だったなぁなんて事を思い出してしまった。心配性な父はきっとこれからの孫の様子を見守る仕事が増えてゆっくり出来ないことだろう。お父さん、ちゃんと見ていてやってね(笑)。

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今回の東京滞在で、私の中の東京イメージは少し崩れて来た。もちろん良い意味での崩壊。このままネガティブなイメージはしっかりと崩れて、その上に良いイメージが建っていったらいいなと思う。何事も自分で感じた事だけが自分のリアル。この感覚は大事にしていこう。

お、話が逸れた。

私の東京イメージは

『人が冷たい』『人が多いからうるさい』『どこもここも混んでる』『ビルの背が高いので空が遠くて小さい』

が大きな軸。でもこの4点において今日は全く逆の事ばかりだ。引越し先の役所にしても、アパートの管理人さんにしろ、郵便局のお姉さんもみんな親切で優しかった。お年寄りに優しい?のかもしれないけれど困ってますと意思表示したらちゃんと対応してくださった。結局、『東京だから人が冷たい』じゃなくて、『どこに住んでる人であろうが冷たい人は冷たく、優しい人は優しい』のだ。当たり前のことが『東京』というフィルターがかかると変な方向に認識が折れ曲がってしまう。これは多分どんな所でも起こってしまう事なのだろうから改めて気をつけなきゃなと反省。

『うるさい』=音問題はイメージと全く違った。娘のアパート近辺は学校や幼稚園が多い場所のせいかとても静かだ。田舎の細い道なのに交通量が増えてトラックまで走るようになった我が家よりもよっぽど静かで窓も防音効果が高いのか閉めると外の音はかなりシャットアウト出来る。こりゃ快適。東京、うるさくないやん。

『どこもここも混んでる』=これはきっと路線によって違うのだろう。取り敢えず、今日は全く混んでおらず大きなスーツケースを持って移動しても全く問題なかったし、それどころか座席に座る事も出来て肩透かしを喰らった気分だった。いや、めっちゃありがたいのだけど(笑)。この混雑云々はコロナ禍でもあるので次回来るときはどうなるのかは分からないけどとにかく今日は空いててラッキーだった。日頃の行いのリターンかな?(違うと思うけど)。

『空』の高さと大きさについてもこれもイメージと違っていた。娘のアパートからの空は視界が開けていて大きくて広い。今日は加えて空の青が綺麗で満点の空。東京といっても都心から少し離れているからかもしれないけどイメージを良い感じで覆してくれた。アパート周辺をウロウロしてみたけれど空は我が家とさほど変わらない。閑静な住宅街は生活感はあるけど騒音じみた音が少なくて心地いい。これは来てみなくちゃ感じられなかったことなので本当に来てみて良かった。

未知の病気が蔓延して、それと同時に玉石混交な情報が溢れている。何を信じたら良いのか分からなくなり、その不満の矛先を仮想敵を作って攻撃したって何の解決にもならない。そんな時に信じられるものは、自分の信じる方向を支えてくれるのは、平常時の地味だけど自分に根付いているものだけしかない。自分を支えてくれるものを日々大事に、自分が感じるものを自分の頭で咀嚼したり解釈する。地味だけどたぶんそれが一番の『リアル』なのかと。

さてと。これを書いている途中であれこれと荷物を受け取ったり手続きしたり片付けたりしていたのだけどそれもひと段落。次、ここに来る時は荷物もしっかり入ってやっと『住む』感が出来るかな。それまでしばらく留守番よろしく。

今日の1ポイ【/100】読み終わった週刊誌

電車移動のお供にと見出しに惹かれて買ってしまった週刊誌。途中で寝落ちしてしまう事もなかったので読みたい所はちゃんと読めたし今回はこれにておさらば。もったいないけど家に持ち帰っても誰も読まないのは分かり切ってるからね。よい時間をありがとう。