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百聞は一見にしかずな休日〜ポッドキャストウィークエンドに行ったことをつらつらと

ゴゴゴゴーッと音を立てて流れ出すような音が私の中で聞こえる。滞っていたことが一気に流れ出すスピードの速さと爽快感。そんな感じの2023年後半だった。流れが早いのは対応力が落ちた(老いのせいにしとこう)せいかもしれないけれど、それまでは繋がらなかった「輪」が広がっているからかもしれない。


目標は12月!


そんな流れの早い日々の中、12月16日@下北沢で開催された「ポッドキャストウィークエンド」に行って来た。このイベントは開催日が発表されてからすぐにカレンダーに書き込んで遠征予定を練るぐらい楽しみなイベントだ。少し先に目標があると日々の諸々も「でも12月にはイベントに行けるぞ、楽しみじゃん」と自分の感情を宥めることができる。今この場所だけで煮詰まらないで済む。この感覚、ここ数年の行動制限の多い時期ですっかり忘れていた。何か目標があるってこんなにココロが救われるのだな。

母の企み

そんな計画を練っている中、娘から「11月に下北沢に引っ越するから」と報告をもらった。

ん、これって…スピってますやん。

ここ数年の私が夢中になっている世界を見せられるいい機会がキターーー!これまでもポッドキャストがいかに面白いかと折に触れ話してきたはずだけど、プレゼン下手な私の話は家族ですら聞いてくれない(何と悲しいことよ)。家族内では「変なことにハマりやすい母が何だか知らんけど夢中な趣味」ぐらいの認知だ。そもそもイヤホンをする=音楽を聞くが当たり前の子供世代には耳から情報を入れるということに馴染みがない。夫はラジオを聞くという文化に触れて来なかったので、学生時代の思い出として「オールナイトニッポンのさ〜」と話しても全く通じない。そんな家族にポッドキャストの良さはなかなか浸透しないままだった。

情報量は、耳から入るものより目から入る量の方が多いらしい。そっか。そうであれば、とにかく見せちゃえばいいのだ。それも歩いてでも行ける場所で休日となれば誘うしかない。これまで家族以外でポッドキャストを勧めたことがない。プレゼン下手であるし、自分の「好きなもの」や「場所」に誰かが入ってくるのが嫌みたいなテリトリー感もあったのかもしれない。そして、自分の皮肉れ気質も影響している。人が一生懸命プレゼンしてくる=何か魂胆があるに違いないというこの思考。結構な年齢のおばちゃんが目をキラキラさせながら「これ、すごくいいから試してみて」って光景はどう考えても怪しくて怖い。ちょっとした宗教の勧誘じゃないか(笑)。でもそれもこれも「一見」すれば超えられる気がしていた。絶好のチャンスじゃん。

当日までは人に会う機会や仕事が詰まっていた。当日の荷物をとにかく減らしたいのでスーツケースは宅配に。だけど荷物を選別する時間が持てずとにかく要りそうなものを詰めて発送したら出発当日がやってきてしまった。

とにかく詰め込んだスーツーケース。なつかしステッカーとキズも思い出もいっぱい。

プチ前夜祭


前夜から東京@吉祥寺で宿泊することにしたので、この夜は私の中の前夜祭気分で東中野の雑談へ。これまではここへ行く時は誰かと日を合わせていたのだけど今日は誰とも約束しないで行ってみる(Xでは匂わせてたのだけども)。もしかしたらずっとひとりぼっちでカレーとビールを頂いてサクッと帰ってきちゃうかも、と思うものの、TAKANAさんとメチクロさんの対談配信もあるんだからそれをしんみり聞くのもいいなと。

@東中野雑談。カレーもビールもクセになる美味しさ

ところが行ってしばらくすると同じように「前乗り」したリスナーさんと遭遇。Xでは相互フォローの方々でこれまたビックリ。同じ番組を愛している人は行動も似てしまうのかもしれない。

この後、普段キモノスキーのたわごとラジヲの椎名さんや深めるシネマのtomoheeさんやミモリラジオ〜自然の面白さを聴くのAndyさんの熱い話を聞いて、この熱とビールにすっかり当てられてしまった。人に自分の好きなことを伝えたい、自分が感じた不便を誰かの「困った」につなげたい思い。そんな気持ちが具現化したものが番組なのだ。すごい。語彙力が悲しいけど、この語に尽きる。雑談に行くといつもこんな熱意でビールでいい感じにふわっとした気持ちになれる。ああ、そうだ。結構酔っ払ってから、オノマトさんからステッカー詰め合わせをいただいたのだった。見かけはちょっと怖い(失礼だな)方なのにひたすら柔らかくて物腰の優しい方だった。ポッドキャスターさんって本当にこの手のタイプの人が多いなぁ。

さて、いよいよ当日、目標は2つ

今回のイベントで私がやろうと決めていたことは2つ。

①2024年の手帳にSHIBUちゃんにサインをもらう。
②ポッドキャストを知らない娘(とその彼氏)にこの光景を見せてあげる。

これを忘れないように心に留めて会場へ向かう。

ハッピーバッグの衝撃と①の目標達成

開始時間前に到着。

この前で1時間弱

目指すは先着順と聞いていたハッピーバッグ。数量5個限定。リスナー数から言ってあまりにも無謀な数(少なすぎるよね)でそれも先着順って過酷すぎる。先着順というのに列は整備されていないし、これじゃあグイグイ入って行った人勝ちなのかとリスナー友達とブツブツぼやきつつ1時間。いよいよ、開店時間となってその先着順に入った!と喜んだのも束の間、『販売は15時から抽選になりました!』とのアナウンス。じゃあ、早く言ってよ….と小さく笑って抽選でよかったと心の底からほっとした。抽選なら後から来た人にもチャンスがあるし、当たらなかったとしても縁がなかったのだと諦めもつく。結局、5時からの抽選の結果、娘や娘の彼氏にも参加してもらったのに、私の真隣の人が当選したのに、私はハズレてしまったけれど自分でもビックリするぐらいスッキリしている。あの抽選くじの会場での当選した人へのあの温かい雰囲気はポッドキャストリスナーさんっていい人ばっかり!という認識が間違ってないんだなと再確認する場所だった。ほんと参加しないとわからないことってある。ここでもやっぱり百聞は一見、いや一経験にしかずなのだ。この後、(忘れないうちに)SHIBUちゃんにサインを書いてもらう。

2024年手帳は12月からすでに使用中
他のリスナーさんのは「○○さんへ」があるんだよなぁ

私の名前はないけどこれはこれで汎用性があるよね。それ以上は考えないようにしとこう。これで一つ目の目標は早々に達成。このストアブースではえもらじがオリジナルで作ったフレグランスを試してこれを購入。肌についても優しくて枕につけるといい睡眠が….と聴いたら買わずにはいられないよね。

ずっと一緒だよっていう香り

だろうリスナーをそそのかす

今回、午前中は以下のトートにお菓子を入れて(出会った知り合い方に押し付けるためね)このあたりをフラフラと。

このトートはおそろいの人が多くてまさに部活バック

このバッグを持って休憩しようと近くのテーブルに。先に男性が一人で座っておられたので
「ここ、いいですか」と尋ねて返事をもらってから着席。しばらくするとその男性が
「それってトッキンマッシュのですか」
(的な言葉だったと思う、詳しくは忘れちゃっててごめんなさい)
と照れながら話しかけてくれた。そこに同じバッグを持ったリスナー仲間が寄ってくるのだが、その話の的はこの男性Nさんが 月曜トッキンマッシュの「だろうリスナー」だということ。リスナー仲間は今後このNさんが番組の中でKENちゃんから

「だろうリスナー卒業おめでとうございます」
の言葉がもらえる可能性があることをひたすら羨ましがり、早く「卒業」しなさいと叱咤する。やばい、ちょっとした宗教みたいだねとこれでまた盛り上がる。初めて会った人とこんな風に私利私欲なしで笑い合えるって今のこのギズギズ感溢れる世界では貴重。そんな彼はいつこの「だろうリスナー」を卒業するのかな。番組を聞くのがまた楽しみになった。

スリーコアラズファミリーに遭遇

同じ場所でスリーコアラズの家族に遭遇。ステッカーなどを頂く。

めっちゃわかりやすくて引き込まれるフライヤー。かわいい。

その後そのお返し(なのか)をお渡しする。おばちゃんはすぐに飴ちゃんを渡したがるのだ。

飴ちゃんはCrochet。京式部は愛用のお米で、これはその米から作ったお菓子

収録時間と生活時間のやりくりなど小学生なのにしっかり受け答えしてくれて心が和らぐひとときだったなぁ。子供と話すと忘れていたまっすぐな気持ちを思い出していつも気が引き締まる。ステッカーと一緒にもらったフライヤーにはおすすめエピソードも書いてあるので自分が柔らかくなりたい時にぜひ聞いてみよう。

売り切れ必至の焼肉のタレ

去年も大好評で売り切れるかもしれないよ、と教えてもらっていた焼肉のタレを金曜日の焚き火会のブースで早めに購入。年末年始は家族が揃うのでその時にみんなでいただく予定。賞味期限はどれぐらいなのかな。

我が家とお裾分け用に2つ購入

昼間から飲んじゃう

ワインの輪さんではオレンジ色の白ワイン(ですよね?)を頂く。ワインって種類が多くて難しいイメージが先行して知ることも躊躇してしまう。でもブースではこのオレンジワインの製造方法も丁寧に教えてもらえて、そんなハードルが少し下がった印象。難しいから、ってハードルを高くしていたのはワインじゃなくて私の方なのだ。

アルコールをいれていつも以上に陽気になってなおもブースを回る。

念の入った魔法のカバー

ブックブックこんにちはブースでは、ずっとお会いしたかった方に四年ぶりに再会。今回はスタッフさんとしてお手伝いされていたので少しお話するだけだった。次回は新潟に押しかけていってゆっくりお話したい欲がふつふつと湧き上がってきた。季節が変わったら(冬はさすがに移動が厳しそう)旅行計画しようかな。そしてこのブースでは本を読まない私でも読めるようにみなさんに念を送ってもらったブックカバーを購入。よし、これで読書家になれる(何事も気持ちから)。

念を入れてもらったカバー。最初の一冊どうしよう。


懐かしい方にいただいたタブレット。メッセージもありがとう。絶対会いに行きます。

可愛いキウイ

キウイの基さんでは、見たことのない小さなキウイを試食。半分に切って葡萄のようにしゅるっと食べられるって便利すぎる。この手のマーケットでは品物を買うだけだ。でもポッドキャストウィークエンドではその他の話が聞けるのが楽しい。ここでは前職は何をされていて、どうしてキウイを作ろうと決めたのかなどもお話してもらった。農系の仕事をしている二男にもちょっと勧めてみよう。彼の今後の生き方の参考になるんじゃないかな。

食べ比べセット。どのキウイも思っていたキウイより数十倍甘い

昼ごはんはリスナー仲間さんが食べていたルーロー飯を大浪漫商店で。あいがけルーロー飯や水餃子も食べてみたかったのでこれは次回の目標にしよう。

2つ目の目標達成と初見SHIBUちゃん印象

この辺りで娘&娘の彼氏と合流。ポッドキャストなんて知らない人にこの場所を見せてあげること。今回の私の2つの目標はこれで達成。ある意味もうこの時点で帰っても良いほどだ。しかし、これだけではポッドキャストの魅力を知ることはできないはず。

「めっちゃイケメンで才能溢れるポッドキャスターさんで今回の主催者の人を見てみない?」と娘を唆し、スタッフさん(pickさんありがとう)に繋いでもらってSHIBUちゃんに会うことができた。ポッドキャストの魅力と今後の夢(何するのかな)等々と短い時間で聞かせてもらった。娘曰く
「マスクをしてる姿を見てめちゃくちゃイケメン(ハート)と思ったらさ、話し始めたらあの口調ですごい引き込まれた。ガチ恋勢、いるんちゃう?」
らしい。SHIBUちゃんの話を聞いてからガイドブックを彼と二人で興味深げに眺めてる姿を見て連れてきてよかったなと再確認。今後、どんな番組を聞くのかな。この後、しばらくしてから写真を撮るためにSHIBUちゃんにお願いして写真を。この時の印象がこの初見時の饒舌さと全く違っていて母娘でちょっと驚いたり何なり。

お疲れ?or 嫌がられてる?

いい匂いは気分も上げてくれる

この後は美のひらめきと出会う場所へ。彼氏くんは美容男子らしくイベントの詳細を見ていてこのブースの肌診断に来てみたかったそうな。三人で肌診断をしてもらうと、私と娘彼氏くんは実年齢マイナス2歳肌。これも上々なのだけど、娘は水分量82%の若い肌でこの時点で今日一番の水分量と褒められたらしい。三人の中で多分一番手入れしてないのにねと笑いつつ、このブースでBayside Camelliaの香りに母娘とも完全に惹かれってしまってBayside Camelliaホリデーセットを購入。

ルームフレグランスとトートはすぐに娘の元へ

娘はルームフレングランスとトートバッグ、ボディミルクとフレグランスは私と分配して二人ともホクホクに。このフレグランスはいい匂いなのは特別ではないのだけど人に寄って残ってくる匂いが少し変わるのが不思議。気分が落ち込んでいても自分からちょっといい匂いがすると前を向ける気がする。そんなふうに気分も上げてくれる。

ゆとり世代はみんな私の娘

ゆとりは笑ってバスりたいブースでは五分で描いてくれる、それも五百円って破格すぎでしょ?という似顔絵を描いてもらう。ここで待ち時間(描く時間)にとやってもらったタロットカードが可愛すぎて、いままでみたどのカードより愛せそうなものだった(たださすがにちょっとお高い)。占って欲しいものと頭で思い浮かべて〜みたいな占いだったのだけど、娘も娘の彼氏の結果も暗雲立ち込めるものでなくてほんまによかった、よかった。似顔絵を描いてくれたゆとりフリーターさんと娘が同学年だったのにも驚きで、この時点で彼女の事も「娘」に見えてきてしまう、そんな「母」感が出てきてしまったぞ。似顔絵もブースの雰囲気もすごく気に入ったので、帰ってから本も購入。ちゃんと読みます!

いい感じの目隠しになってありがたい

ヨシさんの野望

夕方になって、ゴーゴーエイブ会話のヨシさんやpickさんをつかまえてひと喋り。ヨシさんは来年このイベントに出るぞと熱く語っておられたのできっと来年もこの場所はあるのだろうなと確信した。

〆はガラガラを回して

帰り際にスタンプラリーの抽選会へ。
コーヒー、PCWEピンバッジ、TBSラジオ オリジナルフリクションペン(3色)、Amazon Music × PCWE WネームTシャツをもらって、ホクホクした気持ちで会場を後にした。

Mサイズだから我が家男子以外は着られるね

帰りは焼き鳥


最高に楽しい一日は娘との焼き鳥屋で終わった。PCと向かい合わせの仕事では一日にしゃべる言葉はあいさつぐらいしかない。そんな私にとっては1ヶ月分、いやそれ以上よくしゃべってよく笑った。

ちいさな灯りをともそう

誰かの気持ちにぽっと火を灯し、何なら炭火のようにじわじわと燃え続けていく、小さな灯りを(種火かな)もらったようなイベントだった。そんな小さな火がいろんなひとのココロを照らし続けてくれることを祈ります。また来年も灯りがともるといいな。

なんて思っていたら明日はクリスマスイブ。

久々にケーキにロウソクでも灯して思い出に浸りながらクリスマスしてみましょかね。そう、もちろんお供はこれで。

紅茶とコーヒー


#ポッドキャストウィークエンド

おまけ*
①ピックボーイさんがプレゼンしてくださった本を早速購入。その厚みにびびってるけどちゃんと読み終える….. つもり。

②今回いただいたステッカーはこれに収納できるはず。大事に保存いたしましょ。

容量は60枚。結構すぐにいっぱいになる?