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MOBIL AVE

「マトリックス レボリューションズ」(2003)に出てくる MOBIL 通り(AVE)は limbo のアナグラムと言われてます。limbo でネオはプログラムの家族と出会います。

プログラムである3人家族(インド系)は 自分たちの役目を終えたため、元の世界 “ソース”に戻るのだと言います(プログラムにとっての死)。

“ソース” ← エージェント:スミスも早くそこへ戻りたいんじゃと言ってた場所。機械にとって集積回路的なただの形のないデータ・電気・光回線になる感じ?

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そしてそれは運命だと。ただし、取引として子供:サティはこのままプログラムとして生かせてもらうと…。役目を終えてもマトリックス内に留まる人のことを ”EXILE 追放された人”と呼ばれる。

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ここで分かるのはプログラム(機械)にも愛(自己犠牲)を持つ者がいるという事。

そして、このプログラム3人家族の取った行動こそが、ネオがこれから取る行動、最後に取る選択へと向かうわけです。救世主が、敵である機械側のプログラムから自分が何をすべきかの気づきをもらうってのが面白い構図ね。

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ちなみに、この愛を持ったプログラム3人家族の対比として出てくるのが、子供を作らず享楽に耽り、愛を持たない (かつてはあった) 最古のプログラム夫婦 (フランス人) ←なんちゅう厭味 当時 怒られなかったんか?



"temet nosce (汝自身を知れ)"

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預言者(プログラム) はネオに言います「救世主の力はマトリックスを超えて広がる。そして最後は元来た場所へ帰っていく――“ソース”よ」

ネオにとって、人間にとって“ソース”とは……。


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ネオは deus ex machina (機械神)取引をします。バグ化したスミスを倒す代わりに平和を、と。

ここで この deus ex machina 野郎にワンパン食らわせれば人類の完全勝利じゃね?とも思いますが、マトリックス(仮想現実のデータ)が全部消えちゃうかもしれんしな 難しいよね。それにプログラムにも人間と同じ愛を持つと知った今 そんな事できまっか?とまぁそんな感じで deus ex machina との 取引成立。

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自らの自己犠牲によってネオは全人類どころか、マトリックス内に生きる全てのプログラムも救います。

こうして自らの役目を終えたネオは deus ex machina によってどっかに連れて行かれます。おそらく役目を終えたプログラムが向かう場所、預言者が言っていた “ソース” ですね。

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この光り輝く“ソース”への道……どうみても天国描写ですよね。ネオは天国へと行く初めての人間となったわけです。(肉体を“ソース”へ持っていっても腐るだけやが…「コンスタンティン」でも出てくる天国への埋葬の画やね)

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ネオではなく、ヘブライ語で“正直者”を意味するトーマスが刻まれる。


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ちなみにこのマトリックス内に残された女の子:サティが『マトリックス レザレクション』に出てくるらしいと噂されていますが。マジか!?ネオが銃を持たず弾の盾になっているだけで泣ける (実は「1」以外のネオは一度も銃を持ちません)。

ではまた。


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