お金と人間を知り尽くした松下幸之助

「頭がいい人」は、実は頭が悪い。

物事を論理的に考えることは、とても大切です。
事実をもとに、筋道立てて考える。
問題解決の基礎基本です。

でも、論理だけで考えてしまいがちなのが、頭がいい人。
理屈に合わない人間の行動を見ると「なんでそうするの？」と思い。
「理屈に合わない行動をするのが悪い！」と決めつけてしまいます。

人間とは、感情で行動し、論理で納得します。
論理的に考えて行動するとは限りません。
ダイエットに失敗する多くの人は、食欲に負けてしまいますし。
韓国の政治は、まさに感情で動いています。

ほんとうに頭がいい人は。
人間の行動原理をしっかりと理解した上で、ミスが起こりにくい組織運営ルールを作り。
さらに、人の情愛に訴える言動をします。
利害打算でしているのではなく、人間力があります。

松下幸之助が事業部制を採用することで事業を大きく飛躍させたのはよく知られたことですが。
その制度設計と組織運営には、論理と感情、お金と人間を深く理解した経営者の心血が注がれています。
だから、不況に強い松下電器が出来上がったのでした。