「頭のいい人」とはどんな人?
「頭のいい人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
20世紀では、「知識が多い人」を頭がいい、と言っていました。
勉強ができるとは、教科書に書かれてあることをよく暗記している人。
テストで高得点を上げる人でした。
そういう人は、いわゆる「いい高校」「いい大学」「いい会社」に入るようになっていて、それが社会的な成功だと捉えられていました。
20世紀は、右肩上がりの成長の時代。(戦後日本、戦後の社会についてです)
欧米に追いつき、追い越せという明確な目標があり。
そのための手段も明確でした。
知識は個人の頭の中にだけしか存在できなかったので、知識がある=成功法則を知っている、ということでした。
ポストコロナの時代は、先行きが全く読めない時代。
少なくとも、ここ1年くらいは混沌とした状況が続きそうです。
外出を控え、消費も控え、お金が社会を巡りません。
どうしたらいいかわからずに、人もお金も引きこもり状態が続きそうです。
こんな時代でも、私たちは生き延びて行かねばなりません。
じっとしていては、体も心も、経済的にも窒息してしまいます。
病気にかからないことはもちろん最優先ですが、それだけでが全てではありません。
今「頭がいい人」とは。
過去の経験をそのまま なぞるのではなく。
経験をもとに、先人の知恵に学び、自分で突破口を切り開くことができる人です。
問題解決力ではなく、問題発見力が問われます。
20世紀は、問題解決力が重視されました。
問題は与えられるものであり、解決方法を知っていれば、成功できました。
でも今の状態では、どこに問題があるのかを知ることの方が重要です。
問題によって解決方法が違いますし、解決方法はネットの知識を応用することができます。
そして、自分で創意工夫を凝らし、実行する決断力が問われます。
批評をするだけなら、誰でもできるからです。
先々のことを考え、決断し、実行できる人。
今求められている「頭のいい人」とは、こういう人だと思うのです。
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