藤沢周平「蝉しぐれ」

「蝉しぐれ」を鑑賞。

藤沢周平の小説をドラマ化したものです。
東北の架空の小藩の青年武士の過酷な人生を描く名作ですね。

日本人って、自分の運命を受け入れながら、それでも誠実に生き続けることを美徳としますね。
さまざまな制約や人間関係に悩みながらも、周りの人たちと力を合わせてしっかりと生きてゆく。
自然や風土から生まれた生き方なのかも知れません。

現代社会は、自己主張や自由が最大の価値のように言われることが多いです。
でも、ほとんどの人はそんなに勇気があるわけでもないし、器用でもない。
それでも自分の人生を生きてゆかなければなりません。

押し出すべきところと、控えるべきところを弁えながらも、誠実にしっかりと生きてゆく。
日本人って、そういう民族なのかもしれませんね。

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