自己分析中毒

内省と言ってもいいが,自己分析に関する記事はブログとかでよく見かける。しかもnoteでもそんな記事がたびたび目に入る。私のnoteのおすすめに表示されている記事には,MBTIやらエニアグラムやらの自己分析ツールに関連した記事が山ほどある。

そもそも,そんな記事ばかり私に推薦しているのは私がMBTI系の記事を見すぎていることが原因だろう。ということは,今私は自己分析をやりすぎているということだ。


ともかく,私は自己分析をしていると,度を越した自己分析は人間性をバグらせると思うようになってきた。

人間性に影響が及ぶのは,自己分析が自己の認識なしでは不可能であることが主な理由だ。自己分析は確かに「自ら行う行為」とは言いきれないが,それが他人によってなされたことであろうとも,結果的には自己を認識することになる。さもなくば自己分析とは言えないだろう。

そして自己を認識するということは人間性に意識的になるということでもある。自分の行動一つ一つに「私の性格はこうだから......」と言って自ら何かしらの意味を与えるとしたら,その時点で人間性に影響が及んでいる。普段の無意識的な行動が意識されると,「行動する」ことに制限や誇張が加わることもある。


自己分析していると,私は自己に対する意識を求めるようになり,自分自身の完全な理解まで追求しようとしてしまう。それは到底不可能なことだろうが,こういう自己分析を繰り返すうちに,自己嫌悪感が増してきた。自分の人間性もすべて悪いものに見えてきて,何とかして改善しようと自意識過剰な状態に陥った。その結果,今まであったはずの自分の心象が崩壊した。

当たり前だが,自分自身を完全に理解することは不可能だ。ただ,ある程度のことはメタ認知を通じて理解できるはずだ。ほんの微かな癖かもしれないが。

確かに私はずっと前から自己分析が大好きだった。今も飽きずに続けている。以前もnoteで書いたと思うが,この"自己分析が好き"という気持ちは素直に思えているわけではない。こんなこと本当にしていいのか,そんなことまで不安を感じる。

もう自己分析なんかやめようかな。

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