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菩提心の称賛《宝珠の灯》第93偈

93)百弁には花の滋養。
王子には菩提心。
それは、幾らかに役立つだけ。
これは、全てに、最高に役に立つ。
 
 


「百弁」とは蓮華のこと。
その「滋養」とは花の蜜で、蜂蜜のこと。
 
「王子」とは、王(仏陀)の息子で、菩薩のこと。
菩薩を菩薩あらしめているのは、彼の心髄である菩提心。
 
蓮華蜂蜜は、
蜜蜂や甘いもの好きの幾らかしか、
喜ばせることができない。
 
全てに対して利益になることをしようとする菩提心は、
全てに、
最も良い状態をもたらすことを目的として、
働く。
 
直接に、間接に、
気付かれても、気付かれなくとも、
役に立つ。

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