菩提心の称賛《宝珠の灯》第317偈
317)如来菩薩を喜ばせる
この最高の菩提心を見て、
皆を喜ばせると自惚れている
月は、空を逃げ出すのではないかと思う。
日中の熱苦から冷ましてくれる月は
清涼の楽を与えてくれるものとして
尊ばれている。
特にインドでは、
それを実感する。
月の方でも
それを知っているのだろう
と考えるところが、
詩人の素敵なところだと感じる。
寒い土地では、恐らく太陽が
月の替わりになるのだろうかと思ったが、
太陽は強くて、
白く清らかな光を放ち
全てを受け入れて照らしてくれる
女性的な月とは性質が違う。
能動的な方便の太陽と、
全てを受け入れて見る智慧の月。
何にせよ
天空で最も光を放つものも
菩提心には敵わない。
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