菩提心の称賛《宝珠の灯》第244偈
244)菩提心より如来の御子は
偏りなく全ての衆生を
ひとり子を持つ母のように、骨の髄から
真っすぐに愛情の眼で見る。
優しい眼は、
優しい心から。
優しさにも、
近しい者にだけ向けられる優しさと、
遠くにも近くにも
分けへだてなく向けられる優しさと、
更には
自らの敵に対しても
分けへだてなく向けられる
懐の大きな優しさもある。
愛情も同じ。
近くも遠くも、
敵も味方も。
いや、
敵に対して
優しさや愛情を持ってしまえば、
相手はもう
敵ではないかもしれない。
そうして如来の子
菩薩は、
全ての者と仲良しになっていく。
相手じゃなくて、
彼にとって、
皆が仲良しなのだ。
そして素直に、真っすぐに、
相手を見る。
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