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菩提心の称賛《宝珠の灯》第92偈

92)大乗の菩提発心によって、
外道と、声聞、独覚より、
菩薩は特別に優れる。
走る星々の真中に、月の如く。
 
 
 
「外道」とは非仏教徒のこと。
内側の者(仏教徒)ではないことから対比して、「外道」という言葉が使われる。
 
全ての衆生の、
全ての苦しみをなくし、幸せの境地を実現するために、
自らが仏陀の境地を得るための実践をしようという決意が、
 
利他の大きさと、
苦しみを受け入れる器の深さと、
幸せを設定する高さと、
自らを実働させる機動力の強さで、
 
菩薩を他の修行者より優れたものにする。
 
菩薩の崇高なあり方は、夜空の真中の月の如く。
 
その周りを、自らの軌道にそってまわる星々を、
非仏教徒や、自分のみの解脱を求める声聞・独覚に例えているけれど、
 
人それぞれ、環境や志向によって最も役に立つものは違うから、
「非仏教徒や、声聞・独覚が悪いわけではない。」
 
というのが、筆者の私見。
 
ただ菩薩は、
やっぱり輝いて見える。

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