見出し画像

菩提心の称賛《宝珠の灯》第330偈

330)菩提心に依拠せずに
仏陀は現れておらず、現れず、
現れるとならぬ故に、
常に敬意をもって結びつくに値する。


日本語になると分り辛いが、

チベット語では
過去否定形で「現れていない」
現在否定形で「現れない」
未来否定形で
「現れるとならない(現れないだろう)」と、

三時制で
菩提心無くして仏陀が現れることを
否定する。


今まで、
今、
今からの修行の結果として、
どうしても仏陀の境地を実現したい

故に、
一瞬一瞬移り変わっていく
「今」の連続において、

菩提心としっかりと結びついていることの
大切さを、再確認する。


菩提心は、
もちろん仏陀にもある。

菩提心を保つことで、
結果である仏陀と結びつくことにもなる。


菩提心を感じることができれば、
仏陀をも
感じることができる。

まるで
そこに居られるかのように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?