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菩提心の称賛《宝珠の灯》第319偈

319)菩提心の甘露であるものが
喉を通った者に、
神々の不死が
心に喜びを、如何に生じさせようか。


多くの者は死を恐れる。

それ故に
不死を求める。

今生の最後に死ぬことはあっても
来世で不死の神々に生まれたいと願う

けれども

神々に生まれても輪廻にある限り
福徳が尽きれば結局死ぬ。

そして生まれ変わる。


菩提心の甘露には
いろいろな性質がある。

利他行をして
他者が喜ぶ顔を見た時の甘さや

出口が無さそうな輪廻の中で
自他ともに抜け出せそうな
裂けめからの光をみる喜びや

煩悩や苦しみで干上がった喉を
癒してくれる潤い。


何より全ての衆生へ利他を行うために
実践を続けた暁には、

なくなることの無い
仏の境地に至るという

想像を超えた果、
本当の不死を得ることになる。


でも、
それを知っていてもいなくても、

誰かが喜ぶ顔を見るだけで
とても幸せになれて

それが何より嬉しい菩薩も
沢山いる。


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