菩提心の称賛《宝珠の灯》第229偈
229)他者の苦しみを、何時取り除くことができようか。
他者の功徳を、何時得ることができようか
と思う心も菩提心の
一部であると、聖者は認められたのかと思う。
仏陀以外の者の菩提心は、
思考であるという。
なぜなら、
目標とする大菩提
(仏陀の境地)は、
仏陀以外の者が直接知ることはない故に、
概念作用(思考)でしか捉える術がないから。
もちろん他にも理由はあるだろうけれど、
我々の菩提心は思考であるから、
今目の前に無い、
他者全ての苦しみを取り除き、
他者全ての功徳を得た状態を、
想像して望む。
いつか菩提心が思考ではなく、
直覚になった時、
すべては手に入っていることを、
聖者はご存じなのだろう。
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